私の記憶の中に強く残っている映画の一つに、寺山修司が脚本を担当した映画「初恋・地獄篇」(1968年/ATG/監督:羽仁進、脚本:寺山修司、羽仁進)というのがあります。
映画自体は大分キワドイ表現が多いものでしたが、大学生時代に一度見たきりですので記憶がモコですが、ワンフレーズだけ、絶対に忘れられない、モコしない、シーンがあったのを覚えています。
そのシーンは、主人公の若い女性が、同じく主人公の若い男性にこう尋ねます。
「キャベツをむいたら芯が出るけど、タマネギむいたら何が出る?・・・・・」
・・・・何が出るんじゃ? ん?
すごく哲学的な問いを投げかけられたような気がしたのを覚えています。
それから十数年を経て、今の私は、同じ問いにこう答えるでしょう・・・。
「源たれしかないっしょ!」
たまねぎむいたら、ざっくり切って、ワーッて鉄板にのせて、ワーッて牛バラ入れて、ワーッて源たれで焼きしめて、ワーってみんなで食べる以外に、何やることあるワケ?
って聞きたくなるほど、今の私には当然の答えなのです。
ということで、8月の夏バテを乗り切り、食欲の9月に突入しましたので、今日はバラ焼きにしましょう!材料はいたってシンプルでいいですね!牛バラとタマネギと源たれ!
しかし・・・ここで問題発生。 うちの近所(東京)では、肉屋にもスーパーにも牛バラが売ってない!なんでだ? さんざん探し回ったあげく、とあるスーパーで、やっと、牛丼用のペラペラの牛バラを見つけました。本当は、こんなのバラ焼きには使えない!と大きな声で叫びたいところですが、やむを得ず購入・・・・。
タマネギをできるだけザックリ切ったら、おもむろに鉄板(今日はフライパン・・・)へ肉と一緒にダイブさせます。
そして、火にかけるのですが、ここでバラ焼き作法①が発動します。肉のピラミッドをつくるのです。
これは、ザックリしてて火の通りにくいタマネギに、先にある程度火を入れるためです。お肉が固くなりすぎないようにね。タマネギにある程度火が通ったら、源たれの出番です。投入する前に瓶を10回振るのを忘れずに。こんなふうに、ドボドボ入れちゃいます。人によっては更に砂糖を入れるかたもいるかもしれませんね。
こうして、あとはしっかり焼きしめるのですが、私は外のバラ焼きやさんで食べるときには、タマネギがまだナマっぽいうちから食べ始め、だんだん味がしみていくタマネギを段階的に楽しんだりします。最後の頃の、ちょっと焦げ焦げになった、肉と源たれの旨みを全て吸収したタマネギは、絶品です!!
そう、私の中では、バラ焼きはタマネギが主役の料理なのです。
最後はこんな感じで。お店で食べるときは、鉄板から直で!
ああ、十和田のいろんなお店のバラ焼きを食べ歩きたいですねぇ。
そういえば、9/23に東京世田谷の馬事公苑にて十和田バラ焼きが出店するとか・・・。
詳しくはこちらをご参照ください♪→http://www.tokyo-towada.net/
※今回ご紹介したのは、あくまで私の家での食べ方ですので、これがバラ焼きのスタンダードということではありませんので、あしからずご了承ください。
個人的には、バラ焼きにはビールよりも赤ワインです。
by OAK
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