津軽塗といえば、お椀やお箸、お盆などをついついイメージしてしまいますが、今回、ご紹介するのはジュエリー☆
この『森の中のジュエリー☆』は、弘前市を拠点に津軽塗の製作に取り組んでいる20~30代の4人のアーティストの展覧会です。
会場は広い窓から庭の緑が美しい鳴海要記念陶房館ギャラリー。
この日の会場では、代表の島守宏和さんと北畠栄理子さんのおふたりとお会いすることができました。
島守さんは、シルバーと津軽塗をコラボさせたアクセサリーを展示。
「かっこいい・かわいい」という感覚を与えることで、若い世代の人たちに、もっと関心・興味をもってもらいたいと思っているアーティスト☆
学生時代に彫金を学び、伝統工芸にも興味を持つようになっていた時に、津軽塗技術研究所の存在を知り、津軽塗の世界に入った島守さんにとって、『漆は友達』なんだそうです。
そんな島守さんが作り出す『友達』は、シルバーの質感と、渋い色合いの津軽塗がうまいことカッコよくデザインされていて、老若男女の方に身に着けてもらえそう♪
また、北畠さんは、「漆=和」という概念にとらわれない自由な発想で製作されているアーティスト☆
津軽塗技術研究所の募集を見てから、津軽塗の工程に興味を持ち初め、身の回りに普通に使っているモノに津軽塗のものが多いことに気が付きだしたそうです。
研ぎ出す瞬間とか、出てくる模様の偶然性、意外性など、出来上がるまでの過程が好きと話してくれました。
彼女の作品は、とってもキュート☆
バレンタインのチョコレートにインスピレーションを受けて作ったというハート型のペンダントには、羽やパールがあしらわれていて高校生にも人気なんだとか。
模様も独特♪彼女オリジナルの『モザイク』という模様。
毒キノコのペンダントトップや、ピアスやカンザシ・・・と、女性らしいデザイン♪
その他にも、紙やリンゴの剪定枝を使ったワイルドな作品を作っている松山昇司さんのアクセサリーは、トンボのブローチや、枝のペンダントなど☆
展示の仕方も独特で、トンボが留まっているのは、漆の木なんです。
4人それぞれ、展示の仕方にも個性が出ますね♪
炭、漆、貝のそれぞれの煌きを身に着けて感じて欲しいという三上優司さんの作品は、ひょうたんや粘土を素材に使ったアクセサリー♪
シンプルな黒の紋紗に、柔和な曲線や石器を思わせる動きある面など、上品としか言いようがない美しさです☆
並んでいる作品は、それぞれ手仕事なので同じように見えても一点もの。
みなさん、鑑賞しながら、鳴海要先生の茶器で珈琲&クッキー、緑茶&杏をいただきながら、のんびりティータイムされていましたよ。
この展覧会は6日(日)までですが、タイミングが合わない方、ご安心を♪
このギャラリーの近くにある産直施設『野市里』のレストランこざくら内でも島守さん、北畠さん、松山さんのほか仲間7人による『アラサー達の漆~津軽塗~』を27日(日)まで開催しています。
野市里では、アクセサリーに限定せず、重箱やスダレなど幅広い作品を展示しています!
是非、多くの方に、直接お手に取って、新しい津軽塗、新しい感性を楽しんでいただきたい展覧会でした。
by Kuu
《森の中のジュエリー☆ ~津軽塗アクセサリー4人展~》
期間 2009.9.5(土)-9.13(日)
時間 9:00-16:00 (最終日15:00まで)
場所 鳴海要記念陶房館ギャラリー
弘前市大字賀田字大浦1-2
℡ 0172-82-2902
《アラサー達の漆~津軽塗~》
期間 2009.8.23(日)-9.27(日)
時間 8:30-18:00 (最終日16:00まで)
場所 野市里 レストランこざくら内
弘前市宮地川添77-4
℡ 0172-82-1055
※次回は2010年3月中旬、百石町展示館(弘前市)で開催予定だそうです!!
掲載されている内容は取材当時の情報です。メニュー、料金、営業日など変更になっている可能性がありますので、最新の情報は店舗等に直接お問合せください。