津軽、特に弘前の方から良く耳にする言葉「うちの地方には、名物料理が
無くてねぇ・・」その言葉に何となくすっきりしない違和感を持っていた
のですが、ようやく最近わかってきたような気がします。
名物が無いのではなく、「沢山ありすぎる」んです。そして、その料理が
他の地域とは異なり特徴ある料理であることに「気付いていなかった」ん
ですね。きっと。
それらを大切にしていこう、受け継いでいこうという取り組みがあって、
それが「津軽料理遺産」なんです!これはスゴイ!
津軽にはどんな料理があって、作り方・扱っているお店なども紹介されて
います(順次アップするそうです)。それぞれの料理が育まれた経緯など
も書いてあったり、津軽出身の私も非常に勉強になります。
今日は、そのうちの一つ、弘前市にある「とりっこ」に行ってきました。
「とりっこ」という名前ながら焼き鳥メインではないという不思議なお店。
地元の人達に楽しんでもらえるよう、庶民的・家庭的なものを提供している
んだそうです。お店は20年ほど続いているそうですが、今の場所に移って
からは1年ほど。カウンターに3~4名、座敷が4席16名の計20席ほど
です。
地元ならではのメニューと言えば「たらたま(500円)」、「貝焼き味噌
(600円)」「かじか田楽(500円)」があります。
なかでもご主人が最もお勧めするのが「たらたま」20年来のメニューで
弘前では酒の肴に欠かせないものだと言います。「何かをアレンジするよ
りは、地元で馴染んできたものを地元のお客さん向けにだしてきた」と、ご
主人。
「たらたま」とは干し鱈を醤油で溶いた卵につけて食べるもの。津軽地方で
は酒の肴に欠かせないものとしてなじみ深い食べ物なのだそうです。しっか
りカマカマして、卵と鱈をしっかり馴染ませてから頂きます。ヌオォ!ご飯
にも合いそうな味です。
「貝焼き味噌」は一般家庭の味に近く、貝柱が少なめで卵と貝のお出汁を存
分に味わえる、優しい味ながら酒の肴なのでやや濃いめの味付けとなってい
ます。
「かじかの田楽」はここ最近のメニュー。岩木川や平川などで獲れる川魚で
すが、生臭みもなく、頭ごといただくのでししゃものような食感を楽しむこ
とが出来ます。
まだまだ数多くの津軽料理、勉強しながらどんどん試してみようと思います!
とりっこ
弘前市本町85-1 明治屋グランドビル1F
営業時間 17時半~0時
定休日 不定休
byノブchan
掲載されている内容は取材当時の情報です。メニュー、料金、営業日など変更になっている可能性がありますので、最新の情報は店舗等に直接お問合せください。