津軽金山焼で新大窯誕生!!というニュースを聞き、昨日、出掛けてみました♪
これまでの大登り窯は、平成3年に作られ18年間、約160回焼成し数々の作品を生み出してくれました。
その窯が10月下旬から解体され、それに替わって新築された大窯。
11月20日に完成し、21日に入魂式を行ったというこの大窯のレンガには、窯づくりの期間にいらしたお客様の記念サインも。
22日に初窯詰め、火入れを行ったということで、まだ炎が焚かれているかなぁと期待して行ったのですが、残念ながら28日の土曜日に窯焚きは終了したそうで・・・。
一日、遅かったです・・・。
それでも、「窯場のご案内はできます!!」と明るく言ってくださったので、「大人の社会見学」気分で窯場を見学させていただきました。
まずは話題の新大窯!!
全部で6個のお部屋からなる窯は、下の部屋から順番に8昼夜かけて窯焚きし、8昼夜かけて熱を冷まし、焼締めていくということで、先ほど書きましたとおり、既にレンガと漆喰で封じられていました。
約1300度で焼くという窯。
下の方のお部屋は、まだ温かく、触るとポッカポカ♪
それでも、諦めきれないワタシは、長さ約15メートルの窯を下からズンズンと登ってみると、上の部屋の温度はまだ649度!!
もしや!!と封じられた煙突と部屋の境目の隙間から発見しました炎!!(かなり分かりにくいですが・・・)
このお部屋の中がどうなっているかといいますと、こんな感じ。
別な窯ですが、構造は同じだそうです。
これに棚を作り、作品を並べ、地元の赤松などの薪を焚き、最後に木炭を入れ蓋をする・・・。
それを繰り返してきたお部屋の壁は、なんだか良い具合に焼かれ、これもまた作品って感じの味を出していました。
工房も見せていただきました。
焼きあがったものは、こうして綺麗に磨かれます♪
釉薬などを使わず焼締めるという方法で作られるため、色んな景色の彩りが楽しめるという金山焼ですが、初窯はまた別格なんだそうで。
今回の大窯には22000丁の耐火レンガが使われているのですが、レンガは800度の温度で作られているので焼締めに必要な1300度でレンガも焼き固まっていきます。
窯は焼成を重ねることによって、少年期、青年期、壮年期と表情を変えるそうで、初窯には赤ちゃんのような初々しい景色が見られるそうです。
この窯の人生で一度だけの初窯!!
ロマンが詰まっている感じですね~~♪
まだ開けていないので、どんな作品に出来上がるか楽しみに待つしかないのですが、スタッフの方の説明では、「普段より赤っぽい、紫蘇の色のような作品になると思います」とのこと。
窯出しは12月3日。「初窯」印が入った縁起の良い作品たちは12月5日からギャラリーで開催される「初窯展」で販売するそうです。
窯元の作品だけで200、それ以外の作品もあわせれば、ギャラリーを埋め尽くすそうですよ♪
ということで、初窯に期待して、今回は、見学のみ。
今一番売れているという活けるのが楽しそうなグルグルな花器。土色の花器は、花に合いますよね。土から咲いているみたい♪
漆とのコラボは、新しい感覚。桜が漆なんですよ~♪
で、ここまで来たらレストランPATATAは外せませんよね。
せっかくなので窯で焼いたものということで「おまかせピザ」をオーダー♪
壁や床、手洗いや照明などを鑑賞しながら待つこと20分ちょい♪
登場した焼きたての「おまかせピザ」には、エリンギとコーンが乗っていました。
普段から窯場の見学はスタッフの方にお願いするといつでもOKということなので、ランチやお茶がてらお出かけしてみてはいかがでしょうか。
by Kuu
《津軽金山焼》
五所川原市大字金山字千代鶴5-79
0173-29-3350
年中無休
ギャラリー和土 9:00-17:00
地中海レストランPATATA 10:00-21:00(日曜日はディナーお休み)
◇初窯展 12月5日(土)-12月20日(日)
掲載されている内容は取材当時の情報です。メニュー、料金、営業日など変更になっている可能性がありますので、最新の情報は店舗等に直接お問合せください。