暦の上では立春を過ぎてしばらく経ちますが、なんだか寒い日が続いてますね。
とはいえ、日も長くなってきて北国の厳しい冬もあと少し…だといいなぁ。でもこんな寒い時期だからこそ、熱燗が沁みるようにうまいよなぁ…
なんて毎回のように自分にいいわけをしながら、今回訪ねたのは、まずは八戸昭和通り。もともと飲食店が集まった通りだったのですが、特に名前はついていませんでした。そこに「昭和時代のぬくもりが感られる通りに」との願いを込めて名前をつけたのが平成16年。通りに下がった提灯がなんともいい感じです。

こちらもいろんなお店があって、どこがいいですかね~、と迷うのですが、ある方に勧めていただいた「ごめ」さんにお邪魔しました。店名の「ごめ」は、南部弁で「うみねこ」の意味だそうです。八戸らしいですね~。
こんばんはー、とのれんをくぐると、お、意外と広いお店。カウンターに加えて店の奥と左手に小上がりもあって、ゆったりくつろげそうです。


ではまずせんべいピザから。三戸タイプの胡麻せんべいを一口サイズに割って生地に使っています。明太子やプレーンもあるのですが、今日はスルメのトッピングを。
うん、スルメがいいアクセントになってなんともビールに合います。


次に黒豚と野菜炒め。これはウマイ!んー、なんだか「あの」タレに似た味がしますね。あのー、店主の石岡さん、これって…「ん?味付けに源たれ使ってるんだよ」
やっぱり!そうですか!青森ならではの味ですね!素敵です!おかわり!
あとは焼き魚を2品ほどいただきまして、ごちそうさま。今回は頼みませんでしたが、この「ごめ」さんは「鯖缶せんべい汁」なんかも出してくれて、まだまだおいしいものがたっくさんあるお店です。おいしゅうございました!
…え?食べたものが少ない?いえいえ、今日はちょっと思うところがあるのです。
それは、横丁の楽しみの方はもちろん人それぞれですが、そのひとつに「はしご酒」があるのではないかと思うのです。これだけのお店があるのですから、十軒十色のお店の違いを楽しむ。これぞ酒飲みの喜びというもの、ではないでしょうか。
というわけで、さ、次いってみよー!(←ちょっと調子良くなってないかおい(^_^;)

そしてやってきたのがハーモニカ横町「亜胡」さん。
こちらはカウンターのみの、5~6人も入れば一杯になるような小さなお店です。あまり「食べる!」というのじゃなく、二軒目に軽くつまみながら飲むのがいい感じですね。


店内には奈良美智さんの画がかかってたり、賑やかしのアイテムが飾ってあったり、メニューに「うまい棒 10円」なんてのがあったり、なんとも女性らしい”ほんわか”した感じ。

女将さん…ていうのかな、お話を楽しみながら、たこちゃんウインナーなんてつまみながらちびちびとお酒をいただく。これもまた横町の一つの顔ですねぇ。
しかしなんだかいい気分になってきましたよ。ふふふ…
そんなこんなで横丁の夜が更けていくわけですが、ホントはしご酒、楽しいですよ。
2軒と言わず、たとえば「一軒おつまみ2品までと飲み物1杯だけ!」とか決めて、3軒、4軒と巡るのだってオッケーでしょう。「次の日に響かない程度で」みなさんもぜひお試しあれ。
(飲み過ぎないのが酒飲みの嗜みというものですよね。)
…あ、と。そうそう、今はちょうど八戸えんぶりの時期ですよね。
えんぶり組が街中のあちこちで門付をして歩くのですが、夜も早めの時間だとこれが横丁にやってくることがあります。かすかに響くえんぶりのお囃子を聴くともなく聴きながら熱燗をきゅっとやれば…まったく、わけもなくじーんとくるほど、満点の横丁風情が味わえます。
実はこの時期の横丁は超オススメ!なのです。
by くどぱん!