明日は節分、豆まきの日ですね♪
うちは幼い頃から毎年、豆まきの豆は落花生でしたが、最近、酢大豆の美味しさに目覚めたので今年は大豆もいいかなぁと・・・。

青森県で大豆といえば、県の奨励品種「おおすず」。
大きなサヤが鈴なりになることから命名されたというその姿は、こんな感じ。

大粒で白目のため見た目が良く、軟らかさ、風味、味ともに優れ、豆腐の加工に適しているといわれている品種です。
その「おおすず」を農薬や化学肥料を全く使わない有機農法により大規模で栽培している農家・三上新一さんに昨年の秋、お会いすることができました。

場所は中泊町中里。
三上さんは農家の長男として生まれ、昭和37年に就農。翌年から有機農業による水稲栽培を試験的に始めました。
きっかけは、自分自身が農薬に弱い体質で、化学調味料ですら受付けない体質ということ。
最初は雑草が茂り、米はほとんど収穫できなかったそうです。
昭和61年には奥様が体調を崩されたり、近隣農家の子供がアトピーで苦しむ姿を目の当たりにして、本格的に有機農業に取り組み始め、平成2年には全ての水稲を有機農業で栽培。
平成6年に有機農業に関心を持った農家32戸で中里町自然農法研究会を設立。
その前年の大冷害でも、有機栽培の三上さんのところだけは平年並みの出来だったことで周囲の関心が高まったのです。
平成12年には大豆の有機JAS認証を取得し、現在では水稲23ha、大豆60haを有機JAS栽培しています。
有機農法のポイントは、土づくり、苗づくり、除草の3点!!
土壌の力を最大限に引き出すこと、頼れるのは土の力のみ!!
格好いい~~♪
平成21年には全国農業コンクールグランプリ・毎日農業対象受賞、第48回農林水産祭農産部門天皇杯受賞と評価されています。
三上さんたちは加工施設を持っていて、農作業がなくなる冬期間も雇用を確保するため、豆腐や味噌も手作りで作っています。

お味噌はふっくらまろかやで、生のキュウリに付けていただくと最高!!

現在は、奥様や娘さんも一緒に活動されていますが、小学校6年生のお孫さんが、おじいちゃんのような農家になりたいと言っているそうです。

娘さんのお話では、お酒が好きなおじいちゃんが酔っぱらっても、寝室まで手を引いて連れて行くほど、おじいちゃんが大好き、尊敬しているんですって☆
青森の「じょっぱり精神」は、ちゃんとリレーされていきそうですね!!
ちなみに以前ご紹介した五所川原の下山豆富店さんのお豆腐も三上さんの大豆を使って作られているんですよ。
それにしても、こんな貴重な大豆を用意したら、豆をまかずとも、鬼の方から逃げてくれそうですよね。
by Kuu
《有限会社瑞宝 三上新一》
青森県北津軽郡中泊町大字中里字宝森339-3
tel 0173-57-3798
fax 0173-57-3799
掲載されている内容は取材当時の情報です。メニュー、料金、営業日など変更になっている可能性がありますので、最新の情報は店舗等に直接お問合せください。