先日、学生のころにお世話になった下宿に行ってきました。下宿のおばちゃんは、50歳近くになって運転免許を取得したツワモノで、暇さえあれば、県内をあちこち走り回っています。そんなおばちゃんから聞いた話で、ちょっと気になっていたのが「えご天」。西海岸に行けば売ってるよ~、ということで、愛車に乗ってやってきました「かそせ いか焼き村(道の駅ふかうら)」。
イカの看板に誘われて、店内で見つけたのがこの「えご草」です。
う~む、この状態を見て、これが食べ物と思う人はまずいないでしょう。何となく色も怪しいし、固いし・・・。
どれどれ、裏面の作り方を参考に早速作ってみるべか。
まず、水洗いします。
・・・こりゃたわしだな。水を含んで柔らかくなると思ったら、まったくそんな感じもないし、当然ほぐれもしない・・・。これでいいのかな?
・・・まぁいいや、ということで、ナベに水をいれ、えご草を投入。
強火で加熱すると、だんだんえご草が溶けて、ドロドロになってきました。さらに、まさに海藻、という香りだったものが、いつの間にか漢方薬にような香りに変わってきたような・・・。う~む、ますます怪しい。
煮立ってから火を弱火にして10分ほど経過すると、完全に溶けてこの状態。
作り方には20分程度煮て溶かす、とありましたが、かなり早く溶けました。(溶けない海草は取り除きます。)
火を止めると、急速に固まり始めたので、急いで器にうつします。
何となく、こんにゃくっぽい感じです。ただ、香りは漢方薬かな~? 部分的にこげてこんな香りがするのだろうか・・・?
・・・まぁいいや、ということで、冷蔵庫で冷やすこと1日。器を横にしても落ちない状態にかたまりました。これで「えご天」の完成です。
作り方には、常温又は冷蔵庫で半日ほどかためる、とあったので、冷やしすぎで固くなりすぎたのか? と思いましたが、器からだしてみると、プルンプルン。漢方薬のような香りもなくなり、無臭状態になってます。
切ってみた感じは、まさにこんにゃくそのもの。味もこんにゃくなのかな?
たしか下宿のおばちゃんは、カラシ醤油につけて食べる、と言っていたような気がする。しかし、わさびはあれど、カラシがない我が家。まぁ、カラシもわさびも変わらんべ、ということで、わさび醤油で実食。
真っ先に感じたこと・・・あぁ、こんにゃくだ。食感はこんにゃくにかなり近いと思います。無味無臭に近く、口に含むと、ほのかに海草の香りがする程度です。ただ、これが「えご天」の本当の味であるかどうかは、私にも分かりません(笑)。なにせ、食べるのは初めてですから・・・。
どうやら、「えご天」は、健康食品やダイエット食品にもなるそうですが、私にとっては酒の肴、といったところでしょうか。味噌おでんの感覚で食べたらいいんじゃないかなぁ、と思ってしまう酒飲みです。
by ハッピーハンド
※「えご天」は、「えごねり」、「えごもち」など、様々な呼び方があるそうです。
掲載されている内容は取材当時の情報です。メニュー、料金、営業日など変更になっている可能性がありますので、最新の情報は店舗等に直接お問合せください。