突然ですが、このブログを読んでくださっている方で、日本酒がお好きという方は…ああ、翌日のことは気にせず、単に好きか、という問いです。
…はい、そうですよね、やっぱり大多数の方がお好きなご様子で。ふっふっふ、期待通りですね。(←こらこら)
日本酒はなんとも魅力的なお酒で、ある意味日本の醸造文化の極みにあると私は考えているのですが、旬や鮮度を重んじる日本料理に、もはや「反則である」と詰りたくなるくらいに、非常によく合います。
そして既にバレバレでしょうが、私も日本酒は大好きです。
そんな私が日本酒好きの読者諸兄(←強引ぐマイウェイ)に本日お薦めするのが、新宿御苑前駅から徒歩たったの1分、青森の食材&お酒にこだわったお店、「海菜土(みなと)」さんです。
あー、いや、ホントは薦めたくないんです。いや、でもやっぱり…(煮え切らない理由は後ほど)
去年(2009年)の11月に開店と、新しいだけあってきれいな店内は、お座敷が主体のくつろげる雰囲気。4名以上であれば事前予約で2,500円からのコース料理が楽しめます。
さらに+1,800円で飲み放題2.5時間。東京というコンクリートジャングルでオアシスにたどり着いたかのような、良心的なお値段ではないですか。
…え?ジャングルにオアシスはない?ほほう、そうきましたか……スイマセン。気分です。
この日いただいたコースは3千円のもの。内容は前菜・サラダ・お刺身盛り・焼き物・揚げ物・煮物というもの。主な料理を紹介すると…
お造り(写真は二人前)。ホタテ、マグロ、真鯛、スズキは青森から直送。
東京では”直送”を謳うお店を非常によく見かけるのですが、 海菜土さんのお刺身はどれも魚の味がちゃんとしてます。うめー。
津軽どりの冶部煮。”津軽どり”は青森の地鶏だそうですが、とっても良い出汁がでているだけでなく、さっとあぶったネギの香りが最高です。いい仕事してますねー。
天ぷら…はこの日は青森食材の出番がちょっと少ないですが、揚げたてでおいしくいただきました。
その他、メニューを拝見すると、一品料理で倉石牛や十三湖のしじみ、県産ナガイモやニンニクなど、いろいろと青森のものが味わえます。
コースの料理でその実力は十分味わったのですが、、次は一品メニューも、と思わせる魅惑的な品揃え。
そうそう、冬にはせんべい汁を提供することも考えてるそうですよ。
そして「おっきいねぶたは後から来る」、これらのお料理に合わせる日本酒は青森の銘柄のみで4種類。ラインナップは田酒・亀吉・菊駒の各特別純米酒に、豊盃の純米吟醸酒。青森には20以上の酒蔵がありますが、これらはいずれ劣らぬ青森を代表すると言って良い銘酒ばかりです。そして全て純米。
社長さん曰く「お料理に合うのは純米酒ですよ」とのこと。その気持ち、分かります。私も、食べながらいただくなら純米酒が好みです。
そして…この銘酒4品、実はすべて飲み放題に含まれます。つまり飲み放題をつけると飲み放題。(←それ何もつまってなくない?)
ガ━━Σ(゚Д゚;)━━∑(´・ω・|||)━━( ̄□ ̄;)!! ━━; ̄ロ ̄)!! ━━ン!!
ああ、なんということを…いや、もちろん嬉しいですが、強烈すぎです。凄すぎます。
青森でだってそんなお店見たことがありません。ましてや東京という(以下略)。正直「ダメです」と言いたい気分です。(←なぜ)
心配になって「大丈夫ですか」と聞いたところ、「まあなんとか(微笑)」とのお答え。
…なるほど分かりました。このお店は大人の分別を持って飲める方が訪問すべきお店なのですね。
いや実際そうでしょう、「べろんべろん」になって飲まれては、丹精込めてつくられた地酒がかわいそうというものです。
ましてや、「日本酒は青森のもの以外入れません」という社長さんの心意気に触れては、もはや一杯入魂、真剣勝負で田酒に、豊盃に相対すのでなければ失礼に当たるのではありませぬか!(←それは行き過ぎ)。
そんな食材も日本酒も青森にこだわってくれる海菜土さん。
ありがたくて美味しくて皆さんにぜひ知ってもらいたいのですが、一方で混んで入れなくなったら俺もうグレちゃうもんね、というような、紹介するのに非常に困るお店です。
ぜひ行ってみて…でもあまり混まないで…と、やっぱり私は煮え切らないままに、今日のブログは「とっちぱれ」(※津軽弁で物語の締めに使う言葉)となるのでした。
by くどぱん!
○海菜土(みなと)
東京都新宿区新宿1-12-4
TEL.03-3358-8580
営業時間:昼 11:30~14:00
夜 17:00~22:30(L.O.22:00)
定休日:土・日・祝日
掲載されている内容は取材当時の情報です。メニュー、料金、営業日など変更になっている可能性がありますので、最新の情報は店舗等に直接お問合せください。