「走れメロス」や「人間失格」など、数々の素晴らしい小説を世に送り出した太宰治。
その生誕101年の今年、太宰ミュージアムがグランドオープンしました。
太宰ミュージアムは、何か新しい博物館ができた、とかではなく、太宰の生まれ故郷である五所川原市の金木地区を中心とした地域全体をミュージアムとするもので、街歩きを中心とした体験空間を意味しています。
9月4日、太宰がこよなく愛した芦野公園でのオープンセレモニーには、太宰ファンのみならず、県内外から多くの方が訪れました。
それにしても、9月に入ったというのに、真夏の日差しです。暑いのなんの・・・。ただ、それ以上に熱く盛り上がったのが、オープニングセレモニーです。
地元の高校生による見事な津軽三味線の演奏。「ギターより、三味線が弾けるって、どう?」という三浦春馬さんのポスターにもありますが、すこっぷ三味線奏者の私としては、津軽三味線奏者というのは本当にあこがれます。
県外からのお客さんがドッとわいたのが、津軽弁で再現した小説「津軽」の演劇と、金木が生んだスターの吉幾三さんのトークショー。
劇団に所属している森下法雄さんの熱演と、観光カリスマの角田周さんの解説と巧みなトークで、会場は日差し以上にヒートアップ、という感じです。
セレモニーのトリを務めた吉幾三さんも、日差しと会場の盛り上がりで上着を脱ぎ、ふるさと津軽を熱く語っていました。
さて、セレモニーの会場である芦野公園もミュージアムの一部です。
彫刻家の中村晋也さんが制作した凛々しい姿の太宰像(最初の写真です。)や文学碑もありますが、この日は、セレモニーイベントとしてクイズラリーや津軽鉄道ミニ列車の運行などが行われ、大人も子供も一緒になって楽しんでいました。
この日開幕したミュージアムに期限はありません。金木地区に1歩足を踏み入れれば、いつでもそこはミュージアムです。
太宰ゆかりの場所(写真は斜陽館)を訪れてもいいし、四季折々を通じて開催されるイベントに参加してもいいし・・・。
津軽鉄道に乗って行けば、気持ちも高まってきますよね。
by ハッピーハンド
※太宰ミュージアムの詳しい情報は、公式HPをご覧ください。
掲載されている内容は取材当時の情報です。メニュー、料金、営業日など変更になっている可能性がありますので、最新の情報は店舗等に直接お問合せください。