まるごと青森

「みちくさトレッキング」

「みちくさトレッキング」で初めて種差海岸へ

体験 | 2010-09-21 09:55

実は私、恥ずかしながら、青森県でも有数の景勝地である種差海岸に行ったことがありませんでした。そんな私に今回、非常にありがたいイベントが開催され、参加することができました。
それが「みちくさトレッキング2010」です。

「みちくさトレッキング」

天気予報では「曇りか雨」という予報でしたが、自称晴れ男の私、久々にその力が発揮されたようで、気持ちのいい青空が広がり、日焼けを気にしなければならないほど強い日差しのもと、種差海岸を中心としたトレッキングが行われました。

このトレッキング、正式名称は「シーナさんとイクオさんと歩こう! デジカメ片手の種差海岸 みちのくトレッキング2010」で、特別ゲストには・・・

「みちくさトレッキング」

シーナさんこと椎名誠さん(作家・写真家)、イクオさんこと中村征夫さん(水中写真家)のお二方が参加し、一緒にトレッキングを楽しみました。中村さんのシャツ、「んだ」がとても印象的ですよね。また、椎名さんご自身が晴れ男ということで、この日の天気もご自身の力によるもの、と挨拶されていました・・・むむむ、私以外にも・・・。

この日の参加者は約100名で、神奈川県から参加された方もいました。出発前には、トレッキングの案内役の一人、関下さんのお手本にならい、ウミネコの形態模写で準備体操(?)。

「みちくさトレッキング」

参加者全員がうみねこの鳴き声を模しながらのこの姿・・・、何も知らない人が見れば、さぞかしおかしな集団に見えたことでしょう。

コースは、種差天然芝生地で開会式を行った後、種差海岸駅から列車で大久喜駅に移動。午前は、高岩展望台、種差漁港をとおり、再び種差天然芝生地へ戻ってきて昼食。午後は、淀の松原、深久保漁港をとおり、白浜海水浴場にゴールする約4kmの初心者向けのコースです。参加者は、4つのグループに分かれて出発しました。

大久喜駅で下車した後、まもなくして高岩展望台に到着です。

「みちくさトレッキング」

展望台からは太平洋が一望できます。とても天気がいいので、沖のタンカーやフェリーもはっきりと見え、参加者たちのカメラを持つ手も忙しく動きます。そして、この天気の良さが、後ほど奇蹟(?)の光景を生み出します。

高岩展望台への上り下り、そして日差しの強さで、参加者のみなさんは結構いい汗をかいたのではないでしょうか? 海沿いに来ると、さわやかな浜風が心地よく、気持ちもすっきりです。

「みちくさトレッキング」

到着した種差漁港では、干してある昆布を撮影している参加者に中村さんが直接指導している姿が見られました。世界的なカメラマンから教えてもらえ、いやいや何ともうらやましい・・・。

「みちくさトレッキング」

海岸沿いのいたるところでみられる昆布を見ながら、種差の天然芝生地を目指し進んでいくと、

「みちくさトレッキング」

波打ち際に立つ女性が二人。日差しも強く、暖かい陽気だったので、足もとに打ち寄せる海水がとても気持ちよさそうです。・・・絵になりますね~。

種差天然芝生地で昼食をとった後、淀の松原と呼ばれる松林に入ります。防風林などの役割を期待して植林された松の木ですが、最近はその一部を伐採するなどして景観を整えているそうです。

「みちくさトレッキング」

ところで、途中にコウモリ穴(写真左)と呼ばれる小さな穴がたくさんある岩がありますが、コウモリがいるわけではなく、イメージでその名称がついたそうです。また、仙人が住んでいたと伝えられる仙人窟には、仙人ではありませんが、本当に人がいた、という話も・・・。

そんなこんなの話を聞きつつ、深久保漁港到着前の岩場で見せてもらったのが!!

「みちくさトレッキング」

関下さんが用意していた望遠鏡でのぞき見たモノ。それを、カメラの最大望遠で撮影したのが右の写真になりますが、何だかわかりますか? この場所でよく見られる蜃気楼です。船の先端と赤い煙突部分を残し、海に沈んで見える現象がわかるでしょうか。望遠鏡ではもっとはっきり見え、「うわっ!」、「すごい!」、「何これ」と見た人すべてが驚きの声をあげていました。
この日は沈んだ船に見えましたが、日によって状況が違うそうです。本当に不思議、としか言いようがありません。

蜃気楼という自然現象に驚きつつ深久保漁港に到着すると、さすがにイカの街八戸。

「みちくさトレッキング」

「あっ、イカだ!」は、私もそうでしたが、参加者のほとんどの人が真っ先に口にした言葉で、その後駆け寄ってカメラを向ける姿も、ほぼ一致している行動でした。

ゴールの白浜海水浴場では、さすがに泳いでいる人はいませんでしたが、多くのウミネコがお出迎え。海を向いてたたずんでいる姿は、哀愁をも感じさせます。

「みちくさトレッキング」

ちなみにこのウミネコ、八戸では夏の鳥というイメージですが、実は俳句だと冬の季語。う~む、俳句を詠むときは気をつけなければ・・・(って詠むことはないと思いますが・・・)。

種差海岸から下北半島までは、基本的に砂丘が続いている地形で、初夏の花畑になるころが一番の見頃となるそうです。

「みちくさトレッキング」

(上の写真は、クリックすると拡大します。)
今回のトレッキングでも、小さな草花がコースを彩り、参加者の目を楽しませていました。風光明媚で、ウミネコを間近に見られるのも、とてもいいですね~。
閉会式で「楽しかったですか?」という問いかけに対し、参加者からは「は~い」という大きな声。私も大満足のトレッキングで、季節を変えてまた行ってみたいと思います。
by ハッピーハンド

・・・閉会式終了直後、どしゃ降りに見舞われました。イベント中に雨が降らなかったのは、きっと椎名さんと私のおかげ・・・と思いたいです。

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