今年の12月4日、東北新幹線新全線開業とともに、蟹田駅と大湊駅の間を結ぶ新たな列車がデビューします!
ハイブリッドシステム搭載の新型車両「リゾートあすなろ」です。
本日、青森市石江にあるJR東日本青森車両センターで「リゾートあすなろ」が報道関係者向けに公開されました。
ねぶた祭りなどの熱気を表す「赤」、下北半島の菜の花畑を表す「黄」、豊かな青い森を表す「緑」の3色を基本にデザインされた車両は見た目も大変鮮やかで、一目でそれとわかるのではないでしょうか?・・・「まるごと青森」ブログのロゴマークにデザインが似ているかも・・・。
それはさておき、この列車の最大の特徴は、ディーゼルエンジンとリチウムイオン蓄電池を組み合わせて走るハイブリッドシステムです。
発車するときは蓄電池(写真)を使い、加速時はディーゼルエンジンと蓄電池の組み合わせで走り、減速時にはブレーキのエネルギーを電気に変換して蓄電池に充電する、というシステムです。・・・自動車だけでなく、鉄道にもハイブリッドの波が押し寄せているのですね~。時代はまさにエコ、といったところでしょう。
さて室内。これがまたイイんです!
明るく落ち着いた色調でととのえられ、何と天井には、前方の風景や観光案内を放映するモニターが設置されてるのです。
座席は本当にゆったりで、足の長い方でも十分にくつろげるスペースがあります。また、おなじみの前方テーブルに加え、肘掛け内に格納式テーブルが備えられているので、リクライニングでシートを倒しながらでも、体を起こすことなく飲み物を取って味わうことができるのではないでしょか。新幹線などのグリーン席に匹敵するような快適感が味わえるかもしれませんね。
リゾート列車ということで、側面の窓が大きいのはもちろん、車両前方(後方)に設けられた展望スペースで、運転席に座っているような感覚で前方の景色を楽しむこともできるのです。運転手の運転技術を見て楽しんでいる私にとっても最高の場所です。
もちろん、デッキ部分には、トイレ、洗面台、荷物置きスペースもあります。
車いすの方でも使える大きなトイレには、おむつ交換シートもあり、小さな子どもを連れていても安心ですね。
この日は、車両センター内でデモ走行も行われました。その時の映像です。
う~ん、東北新幹線の新型車両はやぶさもかっこイイですが、この「リゾートあすなろ」も魅力的ですよね。
ところで、新型車両のお披露目の後に、特別に青森車両センターを案内してもらいました。センターの広さは何と東京ドーム6個分! 所属している車両は163両ですが、かつては500両あったそうで、センター内の線路を埋め尽くしていたそうです。
センター屋上から眺めると、緑に覆われた一角が目に入りました。
猿田彦神をまつっているそうです。交通安全などの神様のようで、列車の安全運行を祈願しているのです。
そして、「あれっ、ガソリンスタンド?」
そうです。ディーゼル車への給油用のスタンド(?)があるのです。給油している姿を見ることはできませんでしたが、なかなかどうして、列車好きの方(私もそうですが)にとってみれば、とてもそそられる場所です。(私、ちょっとした「おのぼりさん」になっていました。)
センター屋上からは、新青森駅も望めます。
12月4日、ここから新幹線が出発し、「リゾートあすなろ」も運行開始。う~ん、待ち遠しいですね。
by ハッピーハンド
本日は、報道関係者向けのお披露目です。
今後、一般の方を対象とした車両展示会と特別試乗会も開催されます。
詳しくは、JR東日本盛岡支社のHPをご覧ください。
掲載されている内容は取材当時の情報です。メニュー、料金、営業日など変更になっている可能性がありますので、最新の情報は店舗等に直接お問合せください。