「××の秋」という言葉がピッタリの季節になりました。スポーツの秋、食欲の秋、読書の秋・・・。私にとっては昼寝の秋ですが、そんな欲求を抑え、青森に帰ってきたからには四季の移ろいを楽しまなければ・・・と愛車に乗って向かったのはまたまた八甲田山。もちろん目的は紅葉狩りです。
後藤伍長の銅像がある銅像茶屋あたりから山々を見てみました。山頂付近よりも中腹の方がいい頃合いかな? という感じ。また、まだ午前9時過ぎだったせいか、いつもよりほんのチョット車が多い感じで、特に交通渋滞もなく順調に進んだのですが・・・。
到着した八甲田ロープウェイ乗り場の駐車スペースは、すでに満車状態。10分ほどウロウロしていると、運良く歩道が駐車スペースとして解放されたので、何とか駐車できました。
当初は、ロープウェイで山に登り、木道が整備された八甲田ゴードライン(田茂萢岳自然研究路)を一回りして、またロープウェイで下山する予定でした。ロープウェイをおり、意気揚々とゴードラインを進んでいきましたが、お目当ての紅葉はまだ見られず・・・。まぁ、針葉樹も多いからね~、などと勝手に思い込みながら、湿原展望台に到着しました。
草もみじというのでしょうか? 夏場の青々とした草地が見事に色づいていました。ただ、モヤがかかっていて残念です。天気がよかったら、背景の田茂萢岳と沼、そして真っ青な空との色のコントラストがよかったのになぁ~、と悔やまれます。まぁ、自然には勝てませんよね。
そんなこんなでゴードラインを半周し、八甲田ロープウェイ山頂駅からもっとも離れた場所に到着。ここは登山道との分岐点。はてさて、あまり紅葉らしい紅葉にお目にかかれなかったので、ここで引き返してもよいのかどうか。う~む、ここまで来てまともな紅葉も見ずに下山しては、何のためにここに来たのやら・・・。結局、酸ヶ湯を目指して登山道を進むことにしました。
7月のパトロールで酸ヶ湯から登ってきた登山道を逆走。
前日に降った雨で登山道はグチャグチャにぬかるみ、大きな水たまりもあちこちにできていました。そんな中、私の服装は、上はTシャツにフリース、下はジーンズに普通のズック。首からカメラをさげ、手にはビデオカメラ・・・。どう見たって登山をする格好ではありません。
すれ違った人に紅葉の様子を尋ねても、「毛無岱の紅葉がいいよ。・・・でも、その格好だとこれから大変だよ。」と心配されるような姿。すぐにクツもジーンズのすそも泥だらけ。クツの中もビチョビチョで、歩くたびに水があふれるような状態になったのは言うまでもありません。
すれ違う人々の目を気にしつつ、毛無岱に続く階段に到着。毛無岱を一望しました。
おおーっ、草もみじが一面に広がっている・・・。これはこれで素晴らしい。でも、個人的にはもっと赤い景気が欲しいなぁ~、と贅沢な欲求を満たすため、さらに歩みを進めました。
毛無岱を過ぎ始めた辺り、ようやく赤く色づいた木々も増えてきました。
そうです、これなんだよね~。紅葉の紅は赤だよね~。空の青と紅葉の赤の組み合わせがいいんだよね~・・って、ちょっと曇っているけど。
自己満足に浸りながら、木の階段を下りて振り向くと・・・
陽の光に照らされた紅葉の何と美しいこと・・・。黄色もいいな~、と赤への思いもすぐに変わるウワキ心。ま、きれいならそれでいいですよね。
登山道を下ること、たぶん1時間半くらいでしょうか?(時計を持っていなかったので・・・) 無事に酸ヶ湯に到着しました。駐車場は超満員。道路にもあふれかえっていました。
ホッと一息して振り返ってみると・・・
あら、きれい。これだったら、わざわざ山を歩かなくても・・・。
地獄沼もいい感じ。最初から酸ヶ湯に来て、この辺りを散策すればよかったなぁ、と思わせるような景色です。
地獄沼から流れ出すせせらぎ付近が、この日もっともきれいな景色だったように感じました。
それにしても、紅葉狩りはちゃんと情報を調べて行くべきだと実感。また、備えも必要で、正直なところ寒かったです(当たり前ですよね)。靴の中はビショビショだし・・・。
八甲田そば(山菜そば)の温かさが身にしみる登山、いや、紅葉狩りでした。
by ハッピーハンド
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