芸術の秋、読書の秋、食欲の秋・・・と、秋にも色々ありますが、今日はめずらしく食欲でも芸術でもなく、読書の秋でいきたいと思います♪
もう読まれた方も多いかと思いますが、11月20日号からビックコミックオリジナルの「釣りバカ日誌」で東北新幹線八戸-青森間、12月開業記念、津軽編!!がスタートしてましたね!!
釣りバカと津軽??どういうストーリーかは、社員の誰かが青森へ・・・ってことなんですけど、詳しく書くのは野暮なので、読んでからのお楽しみということで♪

それにしても、太平洋、日本海、陸奥湾、津軽海峡、津軽に絞ったとしても太平洋以外・・・、でも湖もあれば、川もあるし・・・、どこで釣りするんでしょうね。
これからが楽しみです。
また、STORY BOX JAPAN「青森へ」も本屋さんで見つけてゲット!!

表紙には、青森のどこかの線路でしょうか。雪の中のレールが青森の形に切り抜かれています。
井上荒野さん、島本理生さん、西加奈子さん、嶽本野ばらさん、森見登美彦さん、相場英雄さん、西村京太郎さんという人気作家の方々に加え、新進の人気作家・夏川草介さんが執筆された青森を舞台にした読み切り小説。
今年の春から夏に作家さんが青森を取材して書き下ろした作品なんですって!!

ってことは、紀行文的!?って単純に思いながら、読まないことにははじまらない!!
ということで、じっくり一気に読んでみました。
予想とは違って、青森を舞台にした小説であって、全く紀行文ではありませんでした(笑)。
が、しかし!!!県内の喫茶店だったり、駅名だったり、温泉地だったり、お祭りだったり、しっかり青森が表現されている、青森でなければ成立しないストーリーになっているんです。
青森で暮らしたことがある人であれば、「ここに書かれている喫茶店は、きっとあそこのお店ね」とか、「弘前の二階が畳敷きになっている教会は、絶対あそこね」などと読みながら絵が頭に浮かんでくる作品ばかり♪
私が一番ひきこまれたのは、西村京太郎さんの「青森わが愛」。
津軽三味線だったり、青森ねぶたなんかもお話に出てきます。
「最後はそういう結末なんだ~~」って感じです。

次は、西加奈子さんの「泣く女」かなぁ。
太宰治の「津軽」を片手に高校生が・・・ってストーリーなんですけど、テンポが良い会話のやりとりに、あっという間に読んじゃいました。

どちらかというと、思いもよらない結末のストーリーが多く、余韻を楽しむストーリーが多かったかな♪
と、あまりネタばらししても、これからという方に悪いので(笑)、これくらいの感想にしておきますが、複数の作家さんの目を通した個性的な青森が詰まっているこの一冊。
きっとあなたが気に入る作品があるはず!!
雰囲気のあるモノクロの写真はなんと森山大道さんなんですの!!わお~~♪

新幹線でこれから青森の旅を計画中の人には、旅のおともとして、青森に住んでいる人には、普段見ている青森とは角度が違った青森を楽しんでいただける、とにかくそんなオススメの一冊です。
東北新幹線全線開業目前、なんだか、青森が熱いですね!!
by Kuu