早いもので今年は青森県立美術館が開館して5周年。
その記念展第一弾として幕を開けた『芸術の青森』を鑑賞してきました。
入口から「森~板画と民芸」、「土~縄文と大地の画家」と展示が続きます。
この流れでいくと、最後の展示テーマは「宇宙」!?と期待しながら、難しいことは考えず、のんびり鑑賞♪
「土」のコーナーに展示されている阿部合成や常田健のお昼寝する農民の姿などは、力強く、温かい体温が感じられますよね♪
手前の赤ちゃん、寝ているお母さんのおっぱい飲んでますよ(笑)。
※展示室内は撮影禁止ですが、許可を得て撮影しています。
このコーナーには、土器や土偶も展示されていて、とぼけた表情だったり、笑っているような表情だったりする土偶のお顔はジーッと見ているとホント癒されます。
それにしても土壁の展示室に「土」をテーマにセレクトした作品。おしゃれなことしますね♪
その次のコーナーは「顔と魂~自意識と批判精神」。
消しゴム版画のナンシー関の作品は、お茶の間でお馴染みのタレントさんをモチーフにしたものが多く展示されていて、「いかにも言いそう!!!」っていうウィットに富んだひと言が添えられていたりするので、結構ツボ♪
その他にも、見た瞬間、ワオとため息をついてしまったくらいイケメンに描かれている工藤正義の自画像。
キャプションを見るまでは、綺麗な外人さんと思ってうっとり見惚れちゃったほど美しいお顔。
女性ならこの作品を見るだけでも、この展覧会満足するかも(笑)。
そして、その奥に、息子さんである工藤哲巳の作品「前衛芸術家の魂」を展示。
なんだか「森→土→土偶→顔→魂」「親→子」って自然と繋がっていてよくできています。
ここまでの作品を鑑賞しただけでも、青森が育んだ芸術家の「美意識」と「自意識」を充分感じることができ、それが私たちのDNAにも少しは刻まれているのだろうかと考えると、ついついニヤケちゃったり♪
そして、「雪・空・炎~青森の色と光」のコーナーは、迫力ある弘前ねぷたの絵、佐野ぬいさんや小野忠弘さんのブルー、橋本花さんの春の絵、小館善四郎さんのやわらかなタッチの雪の絵だったり、
北国の四季、光を感じられるような展示室になっています。
そして最後の「海と生きる~風土と幻想」のコーナーには、とっておきの作品が!!
それは昭和51年に八戸市立湊中学校養護学級の生徒さん13名が制作した版画「星空をペガサスと牛が飛んでいく」。
このファンタジックな子どもたちの想像の世界は、宮崎駿監督の「魔女の宅急便」で主人公キキが知り合った画家の女性・ウルスラが描く絵として使われたんですって。
あの宮崎監督に届く感性って、すごいと思いませんか!?
そしてコミュニティーギャラリーでは併設企画「青い森へ連れてって」(2月20日まで。無料)も開催中。
色・形・音のインスタレーションということで、ねぶた師・竹浪比呂央とJAGDA青森のメンバーによる幻想的な空間「ねぶたと青森の四季」なども楽しむことができます。
これだけ雪が降り続いているってことは、奈良美智さんの「あおもり犬」は、きっと素敵な帽子を被っているはず!!
会いに行くと、「この冬のファッションはこれで決まり!!」という様子で、帽子もショールもピアスも白い雪でトータルコーデ♪
寒くて冷たい雪も、この姿(写真は1月21日撮影)見たら許せちゃいました♪
雪片付けにお疲れ気味の青森のみなさん、天気ばかりはどうもできませんから、雪の時期しか味わえない「あおもり犬」の姿を見におでかけしてみてはいかがでしょう。
青森市内はこの土日で、更に1メートル以上は雪が積もったので、地吹雪ファッション「角巻」に衣替えしてるかも♪
by Kuu
《芸術の青森展》
会期 2011.1.22日(土) – 2011.3.21(月) 9:30-17:00
休館日 2.14、2.28、3.14
会場 青森県立美術館企画展示室
※冬のコレクション展も開催中♪
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