昨年10月、11月にかけて行われ、原宿表参道を青森一色の染め上げた「とことん青森MAX in 原宿表参道」。その中で開かれた「Jomo-T展(縄文×Tシャツアート展)」が再び、青森県立美術館で開催されています。
東京の会場でもお目見えした青森の縄文をPRする「Jタロー」が入口でお出迎え。東京から無事に帰ってきたのですね。いつ見てもカラフルだ・・・。(変わるわけないですね)
会場内は、ふたつの展示スペースと映像を放映するシアタールームからなっています。
東京での作品展のように、バルーンで作品を吊すというびっくりな演出こそありませんが、真っ白い壁、高く黒い天井に囲まれた静かな空間に、縄文パワーに魅せられた多くのクリエーターやアーティストの方々のエネルギーがたくさん詰まった作品が浮かんでいるのです。
展示されている作品、その下に角材を使って作品を紹介するやり方は東京と同じです。さながら東京をそのまま青森に持ってきたような感じなので、とことん青森で見逃した方には絶好のチャンス到来!!
展示スペースのひとつは、ゲストアーティストの方による展示室。俳優や作家、デザイナーなど、著名な方の作品が全部で60以上展示されています。実際にTシャツを燃やし、「再生」をテーマにその炎をプリントした作品(写真の左がコレです)や、お母さんのお腹の子どもを表現するため人形をつけたひときわユニークな作品(会場で見つけてください)などなど・・・う~む、私のような凡人には思いも寄らない作品(当然ですけどね)・・・足をとめて見入ってしまいます。
もう一つの展示スペースには、各地の考古学博物館などに保存されている縄文の遺跡や遺物をモチーフにしてデザインした作品(アーケオロジカル・アートTシャツ)とコンテスト受賞作品があります。
実在の遺物などを題材としたTシャツが吊されずに配置されているのは、実物らしく地上にどっかりと腰を据えて・・・ということでしょうか。もちろん、美術館隣の三内丸山遺跡、シャコちゃんの愛称でおなじみの遮光器土偶、合掌土偶など、青森県ゆかりの作品もあります。
宙に漂うコンテスト受賞作品は、コンテスト表彰式(東京)で見かけた若いデザイナー(の卵?)の作品らしく、描かれているデザインはより現代的な感じです。
東京での作品展になかったのが映像作品です。ふたつの展示スペースの中央に部屋が設けられ、縄文をイメージして制作された4つの映像作品「祭」、「御石神」、「VESSELS」、「Dance Of Fire 」を見ることができます。
部屋の壁をスクリーン代わりに、迫力ある大画面映像が映し出されています。作品のうちの1本、全編CGの力作に見入っていると・・・ええっ、これが学生さんの卒業制作の作品なんですか!! ひぇ~、本当にびっくりです。4つの作品を通しで見ると20分弱・・・。小さなイスに腰掛けて、あっと言う間の時間でした。
この展示会は、県立美術館のコミュニティギャラリーで行われ、何と入場料無料です!! さらに、展示されているTシャツの販売も行っています(非売品あり)。
在庫も少なくなっていますので、早めにゲット!! です。
by ハッピーハンド
会場には、「カイヅカ」というパソコンを使った作品もあり、こちらには「参加」することができます。自分が捨てたい想い(文字)を入力すると、それが貝塚のように積み重なって崩れ・・・。みなさんもぜひ美術館に行ってご覧になってください。
<Jomo-T展 in AOMORI>
青森県立美術館 コミュニティギャラリー
(青森市安田185)
2月25日(金)~3月6日(日) 10:00~17:00
入場料 無料
お問い合せ 017-734-9136
(青森県企画政策部政策調整課)
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