日本の食卓に欠かせない“漬物”。
寒い冬でも野菜を美味しく食べるためか、青森では特に漬物文化が発達したようです。
昔に比べると漬物を作っている家庭が少なくなったのは残念ですが、昔ながらのおいしい漬物を食べられるのは日本人として幸せなことです。
私もご飯を食べる時には、食事中の気分転換や食事の終わりに、時にはおかずのメインになったりと欠かせません。
そんな青森の漬物が、巣鴨で売っているということで行ってみました。
巣鴨地蔵通商店街に行くと、さすがお年寄りの原宿とも言われる「巣鴨」!
お年寄りが多いのは確かですが、若い方や外国の方などたくさんの人で賑わっていました。
目的のお店は、「とげぬき地蔵尊」の名で親しまれる曹洞宗萬頂山高岩寺の真向かいの路地を少し入ったところにありました。
漬物専門店「青森屋」さんです。
青森県産の漬物のアンテナショップとして昭和58年に開店し、巣鴨に訪れるお年寄りに昔食べたような漬物を提供し続けてきたお店です。
店内には約180種類もの漬物があるのだそうで、すべてが青森県産。
「青森県で収穫された野菜や山菜を漬けた商品を直送して売っているので安全、安心ですよ!」とお店の方は勧めてくれました。リピーターが多いとのことで、巣鴨のおばあちゃんたちが味の保証人になってくれているようです。
お店に入ってまず目に入ったのが、これ!
キクイモの漬物です。
キクイモは、地中にたくさんのイモを作り、菊に似た花を咲かせるためキクイモという名前が付いたようですが、青森県では「カライモ」と呼ばれています。
キクイモはアクが強いため、煮たり焼いたりといった料理には不向きのようですが、漬物で食べると“カリッカリッ”ととても食感が良く、他の漬物では味わえない美味しさです。
また、キクイモには血糖値の上昇を抑える働きがある天然のインスリンと呼ばれている「イヌリン」が豊富に含まれているのだそうで、糖尿病の方にはお薦めです。
キクイモのほか、しそ巻梅干し、ナガイモやミョウガ、ニンニクの漬物、三升漬など青森でお馴染みの漬物がたくさんありました。
いくつかの漬物を買って満足げに商店街を歩くと、店頭に何やら気になるものを山積みにしているお店を発見!
近づいてみると、JAゆうき青森のにんにく“MILD229”でした。
ここは、元祖薬膳にんにく本舗「奈田利亭(なたりてい)」というにんにく商品専門店。
お店の方に伺うと、「健康に関心の高いお年寄りの町ということで、健康に良いといわれる素材“にんにく”をおいしく召し上がっていただくことにこだわり、特に粒が大きくて美味しいと評判の“青森県産にんにく”をたくさん取り扱ってるんですよ。」とのこと。
お店の中に入ると、にんにくの商品が所狭しと並んでいる中、店内の半分が青森にんにく商品のコーナー。黒にんにくもありました。
商品を見ていると、青森県産にんにくを使った“にんにく濃縮スープ”を試飲させてくれました。これがまた味も香りもマイルドで、とても美味しかったです。
巣鴨は、とげぬき地蔵尊といいお店といい、お年寄りが元気になる源がたくさんでした。お疲れ気味の現代人に必要とされる場所でもあるのかもしれませんね。
その中で、青森県産品が活躍していることが誇らしく感じた一日でした。
byすがまにてぃ
<漬物 青森屋>
住所:東京都豊島区巣鴨3‐17‐20
電話:03‐3940‐1900
営業時間:AM9:00~PM5:00
定休日:水曜日 ※毎月4日・14日・24日、縁日は営業
<元祖薬膳にんにく本舗 奈田利亭>
(本店)
住所:東京都豊島区巣鴨4‐28‐3
電話:03‐5567‐3883
(地蔵店)
住所:東京都豊島区巣鴨3‐31‐1
電話:03‐5567‐1081
※どちらも営業時間:AM10:00~PM6:00 年中無休、巣鴨地蔵通商店街にあります。
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