先日ご紹介した青森の梅干の定番スタイル「いしたのしそ巻梅漬」。
その梅干を一回りだけ大きくしたお菓子『干梅』のご紹介です。
明治時代から四代100年以上の歴史を持つ「松葉堂まつむら」は、黒石のこみせ通りにあります。
創業当時からある干梅は、ここが元祖ともいわれており、白餡を求肥でくるみ、赤紫蘇で丁寧に包んだ銘菓。
塩漬けにした赤紫蘇の酸味・塩味、香りと歯応えに加え、しっとりクリーミーな白餡の優しい甘さは絶妙です♪
白餡は薄い求肥でくるまれているのですが、本当に存在を感じないほど薄く、肉眼でようやく見える程度。
その薄い求肥を境に、赤い紫蘇の色と真っ白な餡のコントラストが美しく上品に仕上がっています。
梅は入っていませんが、地元では昔から梅干菓子(めぼしがし)と呼ばれて親しまれている干梅。
現在、代表を務める松村久美子さんが先々代から「紫蘇巻き梅干のお菓子版だから干梅」と教えてもらったことがあるそうです。
この干梅に似ているお菓子に、太宰治のふるさと五所川原市金木地区で多く残っている「甘露梅」があります。
こちらは白餡ではなく、小豆餡が入っているのですが、昔は梅干菓子と呼ばれていたということですから、おそらくルーツは一緒かなぁって思っています。(金木町観光物産館マディニーで購入できます)
ルーツ、ご存知の方、情報お待ちしております!!
さて、松葉堂まつむらの干梅は、お店(電話、ファックスにてお取り寄せ可能)のほか、イベントの際には津軽黒石こみせ駅などで購入することができます。
また、インターネット「まごころふるさと便」でもお求めいただけます。
大正4年、大正天皇が黒石の大演習にお成りの際にもお買い上げになったという黒石名物、松葉堂まつむらの干梅。
創業以来、製法を変えることなく作られている添加物なしの安全安心の津軽のお菓子はいかがですか。
by Kuu
【松葉堂まつむら】
黒石市中町30
tel 0172-52-3574
fax 0172-52-2213
8:00-19:00(不定休)
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