「一日一個で医者知らず」と言われるように、健康にも良いことで知られる「青森りんご」。被災地には青森県のりんご農家から支援物資としてりんごが届けられています。今回は、そんなりんごのお話しをお届けします。
りんごの収穫は秋ですが、今の時期でもとれたてのシャキッとした食感をそのままに味わうことができるりんごをご存知ですか?
答えは、青森県の雪を活用した天然の冷蔵庫「雪むろ」で冬期間りんごを眠らせ、雪が溶ける直前に掘り起こす「雪室(ゆきむろ)りんご」です。
「雪室」は、雪国に古くから伝わる野菜の保存方法で、雪を活用したまさに「エコ」な冷蔵庫。雪室の中は密閉状態のため水分を逃がさないので、果汁も収穫直後のジューシーな状況を保っています。また、温度は0度前後に保たれ、凍る寸前の温度で保存することにより「うまみ」が向上するとも言われています。
4月2日、つがる市と鶴田町のりんご農家8名でつくる「岩木山雪蔵りんご会」が雪室りんごの掘り起こしをするとのことで、さっそく掘り起こしに参加してきました♪
メンバーが収穫したりんご「ふじ」を弘前市の岩木山麓で1月から雪をかぶせて貯蔵し、3ヶ月間眠らせての待ちに待った掘り起こしです。
増田会長のお話によると、実は昨年度もチャレンジしたのですが、豪雪のため箱がつぶれてしまい、品種によっては味が落ちたり柔らかくなるなど雪室に向かないものもあったとのこと。今回のりんごは・・・?男性陣がスコップや重機で雪を取り除くのを、みんなじっと見つめています。
ようやく顔を出したりんごは「つる」も青々としていて、切らずとも水分を存分に含んでいることが分かるくらい表面がプリップリとしています♪切ってみると鮮やかな薄い黄色でキラキラと光っています☆
食べてみると果汁がすごい!メンバーからも、「まるで「食べるりんごジュース」だね!」という声が。また、通常のりんごより鮮度の落ちる速度が速く、2週間限定とのこと。その美味しさが一瞬で消えてしまう印象から、「魔法のりんご」と呼ぶ方もいらっしゃるとのこと。納得です!
そして、「雪室りんご」といえどもきちんと選果します。
もう一つ、「雪室」にはりんごジュースも保存しました。まさに、ワインセラーならぬりんごジュースセラー!こちらもほどよく冷えていい感じです♪
掘り起こしたりんごは「岩木山雪蔵りんご」と命名され、4月3日から青森駅前のA-FACTRYなどで販売しています。
短い命が魅力の「魔法のりんご」。食べたら少し若返ったかな(笑)?
《A-FACTORY》
青森市柳川1-4-2 017-752-1890
営業時間 9:00-21:00(店舗によって異なります。)
《街の駅あるびょん》
青森県つがる市木造千代町36 0173-42-8333
営業時間 9:00~18:00
※売り切れ次第終了となります。
by o-rin
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