今週末、いよいよ弘前の桜祭りが始まります。今年のお祭りでは「復興支援」というテーマを掲げています。岩手や宮城の被災者の方々をお祭りに招待するそうで、日本一の桜を見ていただき、ぜひ元気を取り戻して欲しいです。
先日、黒石方面の宿泊施設におじゃまする機会がありました。向かった先はというと・・・

ランプの宿でおなじみの青荷温泉です。
虹の湖のほとりから曲がりくねった山道を登っていくと、まだまだ道の両脇は雪、雪、雪・・・。うわっ、まだ路面にも雪が残っているのかなぁ~と不安もありましたが、まぁ冬用タイヤなので・・・。(実際には、路面の雪もとけきって、夏用のタイヤでもOKの状態でした。)
館内に入ると、玄関で迎えてくれたのが薪のストーブです。

だいぶ暖かくなってきたとはいえ、ここは山の中にある一軒宿。訪れたのは午前11時頃でしたが、この時間でも暖が必要な気温だったので、ストーブは必需品です。(自分の家でも朝晩はストーブをつけてるし、当然といえば当然・・・)
それにしても薪ストーブ、見ているだけで何だがホッとするのは私だけでしょうか? 実際の暖かさ以上に、心まで癒される感じがします。
さて、この宿の主役のひとつは、館内のあちこちに掛けられているたくさんのランプです。

まだ明るい時間でもランプの小さな炎は温かく輝き、気持ちを和らげてくれます。このランプが室内はもちろん、廊下や浴室などなど、館内のいたるところで揺らめき、訪れた方を優しく出迎えてくれるのです。
この温泉の諏訪社長さんから、ちょっとびっくり、というか、すごく納得するようなお話を伺うことができました。

どうしても話題は震災のことになってしまいますが、諏訪さんがおっしゃるには「地震の被害はまったくない。」ということでした。・・・えっ、本当ですか?? 停電とか大丈夫でしたか? これから計画停電なんかも・・・。「ウチはランプの宿ですから。」
ああっ、納得。「おまけに・・・」といって客室に案内してもらったところ、目に入ったのが反射式のストーブ。

なるほど、電気のいらない暖房器具です。玄関の薪ストーブもそうでした。照明はランプ、暖房は反射式のストーブということで、電気が不要なんですね。

温泉を汲み上げるポンプなどの電力が必要ですが、それも自家発電で対応できるので、まったく問題なしということのようです。
山の中の秘湯、青荷温泉。携帯の電波も通じず、テレビもありません。日常生活からは遠く離れた静かな空間にあるのは、ほのかな灯りと総ヒバ作りの内湯や露天風呂、地元の山菜などを使った料理、そして、お客様を温かく迎えてくれるスタッフのみなさん。
震災にも動じず、ずっと営業を続けている一軒宿で、疲れた心身をリフレッシュしてみてはいかがですか?
青荷温泉さんのHPを見てみました。「震災にはめっぽう強い青荷温泉」・・・納得です。
by ハッピーハンド
がんばろう東北。青森から東北の元気届けます。
<青荷温泉>
黒石市大字沖浦字青荷沢滝ノ上1-7
0172-54-8588