先日、八戸を訪問する機会がありました。震災で大きな被害を受けた中、岸壁で元気にオープンしている漁港ストアには、本当に勇気づけられたものです。
実はこの日、別のところにもお邪魔して、震災の被害を受けながらも、元気に過ごしている方(?)にお会いしました。
その場所はココ、八戸市水産科学館マリエントの3階です。
マリエントも海沿いにありますが、高台にあったため大きな被害を受けず、今では通常営業をしております。被災した方は、3階の大きな水槽の中で・・・おやおやお昼寝中でしたね。
アオウミガメの「もぐらんカメ吉」です。カメ吉は、岩手県久慈市の水族館もぐらんぴあから引っ越してきたのです。3月11日、もぐらんぴあは震災で建物が全壊してしまったそうです。
その後およそ1か月、もぐらんぴあのほかの魚は死んでしまったようですが、は虫類のカメ吉は生き残り、このマリエントに運ばれてきました。
あっ、起きた。
年齢不詳で性別もわからないカメ吉。体長は80㎝ほどで、運ばれてきた当初は元気もなく、何日間も水槽の底にジッとしてエサも食べなかったそうです。(「ギョ、ギョ、ギョー」で有名なさ○なクンさんも心配でやって来たそうです。)しかし、飼育員さんの努力により、エサも徐々に食べるようになって、今ではこのとおり・・・
他の魚と一緒に、水槽内を元気よく、優雅に泳ぐようになりました。かつて浦島太郎は、この大きなカメに連れられて竜宮城へ行ったわけですね。亀は万年と言うくらいですから、生命力もスゴイのでしょう。この震災の中生き残ったカメ吉を見れば、生き物に宿る生命の輝き、力強さというのでしょうか、そんなものがヒシヒシと感じられます。
もぐらんぴあから引っ越してきたのは、カメ吉だけではありません。
オウムガイの・・・アレッ、名前がないのかな? とくかく、オウムガイ。大昔からその姿をほとんど変えておらず、「生きた化石」と呼ばれているそうです。キング・オブ・カイという風格。この立ったような姿で泳ぐのかな? 実際に海で見かけたら、私はおっかなくて逃げ出しそうです。根性ナシなので・・・。
そして、同じく「生きた化石」のカブトガニ(アメリカカブトガニ)も引っ越し組。堅い甲羅からちょこっと出ている小さくつぶらな瞳(日本語が正しくないかな?)が魅力的。動画で同じヘルメット(?)をかぶっている私としては、ちょっと妬ける存在ですね。
カメ吉たちは、もとの水族館が再建されるまでマリエントで仮住まいをしています。震災をくぐり抜けた生き物の元気を姿を見に、そして応援しに出かけてみてください。
一日も早くカメ吉たちがマリエントを離れて元いた場所に戻り、みなさんを楽しませて欲しいですね!
by ハッピーハンド
がんばろう東北! 青森から東北の元気届けます。
<八戸市水産科学館マリエント>
八戸市大字鮫町字下松苗場14-33
0178-33-7800
開館時間 9:00~17:00(6月から8月は18:00まで)
年中無休
入館料 一般300円/シニア150円/高校生200円/小中学生100円
(団体割引等もあります。)
掲載されている内容は取材当時の情報です。メニュー、料金、営業日など変更になっている可能性がありますので、最新の情報は店舗等に直接お問合せください。