「ウグイ、うまいっすよ。」
「ウグイ、食べるの?」
「えっ、何?食べたことないんですか?」
職場のメンバーは、「ウグイ?」かんばしくない反応です。
インターネットで検索してみると、日本各地で食されているではありませんか。
皆さん、ウグイを美味しく、楽しく食べていらっしゃるのですな。お仲間ができたようで、ホッ。
さて、ウグイですが、表面のつるつるした玉石などに好んで産卵する性質があるため、
玉石を川に敷いておき、産卵に来たところをエイヤっと捕まえてしまうとのこと。
私の地元では、産卵時期が5月から6月中旬頃。今が旬の時期です。
少年時代、近くの馬淵川や熊原川で良く釣れましたし、時期になると私の実家では良く
食べていましたが、最近全く食べていませんし、思い出を巡らせていくにつれ、
「よっしゃ、食いに行くか」と心の中で号令一下。
いざ、いざ。
私の好きなつみれ汁を教わりながら作ってきました。
(我が家の料理法です。家庭によって違うかもしれませんのであしからず)。
骨ごとミンチにしたものに、味噌をガツンと、つなぎに卵を、山椒の葉を刻んで入れて、
ゴリゴリと。山椒の葉の香りがふっと漂います。
なめらかに、空気も入ってふっくらとなりましたら、お湯に落としていきます。
味付けは、めんつゆをベースに、塩をパラパラして調整します。
具材はシンプルに。大根と凍み豆腐。ネギを散らして、最後に山椒の葉をあしらって。
つみれからダシが出て、いいお味。しみじみ。いいですねえ。
やっぱりウグイは美味いですよ。
余ったつみれ(汁に入れなかったもの)を素揚げして、揚げかまぼこに。
これも熱いうちに、ホフホフと。これもイケます。
昔から当たり前に食べていたウグイの料理ですが、作り方も知らないまま、大人に
なっていました。
このような地域の家庭料理というのは、食べ継がれていかなければ、いずれ食べられなく
なっていくのでしょう。
そんなの寂しいですから、私はこれからもことあるごとに食いますよ。
食いまくり。まくりぐいです。
ウグイを改めて調べてみると、環境適応能力が高く、なかなかたくましい魚だと認識。
そうか、ウグイも頑張っているんだな。俺も頑張るよ。
by ichi
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