モクズガニって聞いたことありますか?
「モクズガニ」
日本各地で食用にされ、西日本では「ツガニ」や「ズガニ」とも呼ばれている。
イワガニ科に属し、上海蟹の兄弟。見た目も上海蟹に似ている。
甲羅の形が六角形で、はさみのところに藻のような毛があるのが特徴。
藻屑(モクズ)ってこと?
これはオス。
これはメス。
お腹の形で見分けます。
そして、オスの方がメスより毛深いらしい。
タラバガニやズワイガニほど派手ではないけど、
清流で育ったモクズガニは臭みがなく濃厚な味わい。
テレビで紹介され話題の「川蟹すいとん」にも入ってるカニです。
そんなモクズガニが
青森県の小川原湖で獲れるのです。
小川原湖は、淡水と海水の混じる汽水湖。
東北町に位置し、住所を持つ珍しい湖です。
全国一の漁獲高を誇るシラウオ、ワカサギをはじめ、シジミ、うなぎなど、捕れる魚種は50種以上。
水産資源が豊富なことから、古くから「宝の湖」として地元の生活を支えてきました。
さて、この宝の湖で獲れるモクズガニ、地元ではもっぱら「カニ汁」として食べられています。
濃厚なだしとカニミソが堪能でき、オススメです。
作り方も簡単!
とろとろのカニ汁の素(カニをつぶしてていねいに殻を除きこしたもの)をかき混ぜながら加熱していると、不思議なことに、豆腐のような、タマゴのようなかたまりができてきます。
酒、醤油、塩で味を調えてニラを加えれば、おいしいカニ汁の出来あがり。
ポイントは、加熱中は決して火の前から離れないこととニラを入れることだそう。
小川原湖漁業協同組合の細井総括課長さんにお話を伺ったところ、オスとメス両方のカニをちょうど良い割合で混ぜてつぶさないとうまく固まってこないとか。これまた不思議ですね。
固まった身はフワフワで、カニのエキスがしみ出ただし汁は、カニの濃厚な旨みを存分に味わうことができます。
何杯でも食べられるおいしさ、清い水で育ったモクズガニだからこそ楽しめる料理ですね。
小川原湖のモクズガニは、春の味覚として地元で親しまれてきましたが、漁獲高が減ってきたことから、資源管理のため種苗生産・放流を行っています。
卵から孵化させ稚ガニまで育て放流する取組を地道に行ってきた結果、近年では漁獲高も安定してきているそうです。
このカニ汁の味がこれからも楽しめるよう、宝の湖を守っていきましょう。
漁協の皆さん、これからも資源管理をお願いします!
そして、私はとりあえず、小川原湖には直接関係ないかもしれないけど
使った食器は拭き取って洗うとか、家庭用排水に気をつけていこうかな。
by hayashiya
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