むつ市に行ったらぜひ「ベッカム焼き」をと勧められ、
「何それ?」と思いつつ訪ねたのが「布施おやきや」。
ご覧のとおり、お店の看板は、入口脇のガラス窓に
おやきのお品書きと同じ大きさで並んでいるだけです。
国道338号沿いで20数年続くお店ですが、
気をつけないと見落とします。
でも、駐車スペースは十分にあります。
店内に入ると、おやきを焼くスペースの隣におでんの鍋があります。
おでんは1個20円~40円。さらに焼きそば170円。
かき氷は150円から。無邪気に嬉しくなる安さです。
ちょうど、カウンターでは、小学生2人がかき氷を食べていました。
ほかに、さる中華350円、煮干中華450円もあります。
子どもの頃、学校帰りに立ち寄った「懐かしのイートイン」です。
さて、目当ての「ベッカム焼き」です。
正式名は「ベッカムスペシャル」。
中にとろける細切りチーズを入れて焼いたおやきを、
熱いホワイトチョコレートのソースに浸して下地をつくり、
その上にブラックチョコレートをギザギザと垂らして
アクセントをつけます。
表面のチョコレートは熱くてとろとろなので、
普通のおやきのように手で持って食べることはできません。
箸で食べます。120円です。
さて、その味は?
思わず、うまい!
とろ~りチーズとおやきの皮、そして熱々チョコレートソースの
マッチングが絶妙なのです。
例えば、フォンダンショコラやチョコレートフォンデュに負けない
B級のホットスィーツです。
このレシピとネーミングを考えたのが、常連のサッカー部の高校生。
ときは、2002年、FIFAワールドカップが開催された年です。
イングランド代表のデビッド・ベッカムの人気が沸騰し、
ソフトモヒカンのベッカムヘアーがブームとなりました。
その最中、ベッカムファンの高校生の企画で出来たのです。
その証が店内にあります。
企画した「ひろき」君の名前入りのメモが今も張り出されています。
オリジナルのネーミングは「ベッカムスペシャル7」。
7は、もちろんベッカムの背番号。
「チーズチョコチョコ」と、チーズに2種類のチョコを使った
おやきのレシピを簡潔かつ的確に表現しています。
ひろき君は、現在、自衛隊員として頑張っておられるとのこと。
そんな心が和む年輪を刻む「布施おやきや」ですが、
こんなユーモラスな張り紙も見つけました。
蛇が利口で→ジャガリコ
豚が離婚で→トンガリコーン
河豚が兄弟ゲンカしたら→
最後のなぞなぞの答えが分かる方は教えてください!
〈布施おやきや〉
むつ市大平町25-14 電話0175-29-3981
by 頭脳パン
がんばろう東北! 青森から東北の元気届けます。
掲載されている内容は取材当時の情報です。メニュー、料金、営業日など変更になっている可能性がありますので、最新の情報は店舗等に直接お問合せください。