私は、とても「やっこいみみ」が好きです。
私は、とても「柔らかい耳」が好きです。
私は、とても「やわらかいミミ」が好きです。
「やっこいみみ」でいきましょう。
下の二つは、いらぬ誤解を生みそうな気がしますので。
さて、煎餅のみみは、南部煎餅を焼いた際に焼き型からプクッとはみ出た部分、煎餅をまんまるに整える時に切り取られる部分です。
みみを切り取らず、みみ付きで販売しているところもありますが、切り取ったみみの部分だけを袋詰めしているのが、いわゆる「煎餅のみみ」として売られています。
「硬い」のと「やっこい」のと大きく2種類に分類されます。
硬いみみはこちら。しっかり焼き色がついてカリカリの食感です。
私は断然「やっこいみみ」派。
青森県民でも、県南の八戸・三戸地区を離れると「やっこいみみ」を食べたことがない人や、知らない人がたくさんいるんですよ~。
三戸町にある前田せんべい店でお話しを聞いてきました。
やっこいみみの秘訣は、焼く機械と焼く時間。
手作業で焼き機をまわし、焼き上がり次第すぐにとって。ということで、サクサクショリショリの薄焼き煎餅とふにゃふにゃ・やわやわ、やっこいみみのできあがり!!!
なんという柔らかい食感、芳しい香り、絶妙な塩梅。
何袋でもいけます。KING OF おやつ。
あー、にちゃにちゃ、しみじみ、あー幸せ。
どんなに柔らかいかって、こんなに柔らかいですよ。
しかしながら、日をが経って硬くなってしまうと美味しさが半減してしまいます。
前田せんべい店の店主さんも、やっこいみみをたくさんお買い上げするお客様には「早めに食べてね」とお声かけしているとのこと。
流通が発達した昨今でも、現地でなければこの柔らかさは味わえません。
主役は煎餅、やっこいみみは副産物です。
サックサクの煎餅をガツンと買って、やっこいみみを購入する心意気もお忘れなく。
八戸・三戸地区に育った諸先輩方に話を向けると、お気に入り店の話が出てきます。
皆さんもお気に入りのお店ありますか?
南部煎餅のお店巡り、なかなか面白そうな予感が・・・。
by ichi
がんばろう東北! 青森から東北の元気届けます。
《前田せんべい店》
三戸町大字二日町43-1
0179-23-4103
煎餅製造 朝6時~昼12時まで 販売は午後3時まで(なくなり次第閉店)
店主の前田さんは、煎餅につかう「じゅね(エゴマ)」栽培のため、午後は畑に出ています。
掲載されている内容は取材当時の情報です。メニュー、料金、営業日など変更になっている可能性がありますので、最新の情報は店舗等に直接お問合せください。