北前航路の交差点だった青森県には、復刻船として国内最大級であり、
唯一、自力帆走できる弁才船「みちのく丸」があります。
その「みちのく丸」が、7月13日から日本海側14港を巡る旅に出ていたのですが、
ついに今週末28日、青森港に帰ってきます。
話かわって、学生のころ青森県のお土産としてたびたび購入し、
甘党な自分自身大好きな鯵ヶ沢町の銘菓「鯨餅」。
実は北前船由来ということを皆さんご存知ですか?
で、その背景に面白いストーリーがあるんです。
その①:屋号は「村上屋」だけど作っているのは工藤さん。
明治時代から鯵ヶ沢町で鯨餅を作り続けている「村上屋鯨餅店」。
鯵ヶ沢町の鯨餅創業者は村上さんなのですが、その娘さんと
現店主の工藤さんの曽祖父が結婚し、その流れで工藤家に引き継がれていきました。
今では村上家は残っておらず、お墓参りも工藤家がしています。
その②:包装までが、北前船由来。
明治時代から変わらないオレンジ色が基調の包装紙と、結んでいる竹の皮。
なんと、包装紙は創業当初から現在まで山形県酒田市の業者に発注していて、
竹の皮は福井県の専門業者から取り寄せています。
いずれも北前船の寄港地。紙が身近で手に入る現在も変わらず取引が続いている
・・・というのがスゴイ!
と、ちょっとウンチクっぽくなりましたが、
あのモチッとしながらも滑らかな舌触り、甘いのにしつこくないお味は、
私、一気に半分いけます☆
でも日持ちしないのが難点・・・と思いきや、冷凍保存して食べるときに自然解凍し、
サラダ油を敷いてカリッと焼くと、「餅」なので米の香ばしい香りが漂って
これまた美味しいんですねー。
だまされたと思って試したら、これがうまかった♪
焼いたほうが好きかも(右側が軽く焼いたもの)。
深浦町には鯨餅に似た「観音もち」が、鯵ヶ沢町には「浪花煎餅」があるし、
「あおもり北前菓子」まだまだ発掘すれば発見できるかも!?
by o-rin
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