東京、新橋。
言わずとしれた東京を代表する歓楽街。
呑み助サラリーマン達の聖地。
地元紙を繰ると、大震災で被災した八戸市内旧旅館の部材を譲り受けて店づくりを
している居酒屋が新橋駅の近くにオープンと・・・。
新橋駅烏森口を出て左手、新橋西口通り。
群雄割拠の観を呈する色とりどりのネオンに目を奪われながらも、こんなところで
寄り道してはいけませぬ。
その通りを歩くこと2~3分、左右のネオンがとぎれたと思ったその地に、このお店は
ありました。
『北の台所 「おんじき」 新ばし家』
ビル2階の硝子7枚ぶち抜きの看板。「ここは青森ですよ」と一目瞭然です。
店主の佐々木さんは20数年前、故郷八戸市から上京。修行を経て、
「おんじき八王子店」、「おんじき立川店」を開業し、新橋店は3店舗目となります。
開店準備を進めていた折りの大震災。
店の内装には、震災の津波被害を受け解体された、旧やまつ旅館から譲り受けた
手すりや柱、欄間などが再利用されています。
地元八戸のせんべい汁はもとより、
(中央のせんべい汁から時計回りに)揚げ芋バター(アピオス)、お通し、烏賊のにぎり、
鰈の縁側刺しなど、青森感たっぷり。旨い!
お酒も陸奥八仙の限定酒をはじめ、地酒が数種取り揃えられています。
ドリンクで特筆すべきは、地サイダー「三島バナナサイダー」がラインナップされていること。
デザートメニューに目を移すと「豆しとぎモナカアイス」の文字が。
顔を上げ、遠くを見てもう一度メニューを見ても「豆しとぎモナカアイス」。
「デジマ?(まじで?)」とほくそ笑みつつ、このチャレンジングであり、意欲的・野心的な
デザートも食べてみました。
最中の皮・バニラアイス・黒豆の豆しとぎ というシンプルな構造です。
バニラアイスの甘みが最初にきますが、後からほのかな豆の甘みが追いかけてきます。
笑顔に見送られ新橋駅への帰路。
青森を、そして八戸をとっても身近に感じた夜でした。〔右から 店主佐々木さん(八戸市出身)、はまさん(東北町出身)、たけるさん(北海道出身)〕
by ichi
がんばろう東北! 青森から東北の元気届けます。
【北の台所 おんじき 新ばし家】
東京都港区新橋4丁目9-1 新橋プラザビル2階(新橋駅烏森口から徒歩3分ほど)
電話 03-6435-6601
営業時間 16:00~23:00(食事ラストオーダー22:00) 日曜定休
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