雪、雪、雪・・・。よく降りますねぇ~。
冬真っ盛り。軒先のつららも、見事なつららっぷりです。

雪かきでもうへとへと、という方も多いのではないでしょうか?
かく言う私も、普段使わない筋肉をフル稼働。言うまでもなく筋肉痛です。
そんな疲れた体は、やはり甘い食べ物で癒すのが一番です。
そこで、ちょこっと甘い和菓子を紹介します。
昨年末のことで恐縮ですが、年賀状の素材を探しに「竜」飛崎へ向かう途中、
ちょっと気になるお店が目に飛び込み、わざわざ車を引き返して行ってみました。

佐渡菓子店さんの「三厩銘菓 うばたま」・・・はて? うばたまとは何ぞや?
あまりにも気になったので、とりあえずお店に入り、うばたまを買ってみました。

見た感じは・・・決してインパクトのあるものではありません。
雪のような白い粉をまとった、ちょっと形の整っていない大福そのもの、という感じです。
実は、このうばたま、もとは京菓子のようで、表面が黒い和菓子だったようです。
京都では「烏羽玉」、つまり烏(からす)の羽ということで、
今でも、黒砂糖や羊羹などでくるまれた黒っぽい色の和菓子として販売されています。
ということは、北前船でもたらされたものかな?
さて、うばたまのお味ですが・・・

包んでいる牛皮はとても薄くて柔らかく、その中には、たっぷりのあんこ!
これが決して甘すぎず、ほどよい甘さという言葉がぴったりです。
そして、あんこの食感が気持ちよくて、とてもよく練り込んでいるなぁ、
と実感できるきめ細やかさでした。
お店の御主人がおっしゃっていました。
「あんの練りがもっとも大切で、見た目よりも、味に重点をおいています。」
なるほど、外見よりも中身で勝負! ですね。
御主人のこだわりの仕事がうばたまのおいしさに結びついているようで、
県内外から、お茶会のお茶うけとして、数百個単位での注文があるそうです。
先代の御主人は、函館でお店を出し、うばたまも製造、販売していたそうですが、
大火をきっかけに三厩に移り住み、70~80年くらい前に現在のお店を開いたそうです。

佐渡菓子店さんのうばたまは、この道40年の現在の御主人が改良に改良を重ね、
三厩の地で現在の形にしたものだそうです。
青森県で「烏」から「白鳥」のような姿に生まれ変わった「三厩銘菓のうばたま」。
ぜひ京菓子とは違うそのおいしさを味わってみてください。
ちなみに、烏羽玉は「闇」、「夜」、そして「夢」の枕詞にもなっており、
平安時代の短歌にも登場しているそうです。
うばたまを食べ、いい夢が見られるといいですね、というか、見たいです。
by ハッピーハンド
がんばろう東北! 青森から東北の元気届けます。
※うばたまは「できたて」を食べていただきたいという考えから、
少量生産をしています。
お店で購入する場合は、事前に確認した方がよいそうです。
<佐渡菓子店>
外ヶ浜町字三厩中浜49
0174-37-2039
うばたま(1パック10個入り)800円
定休日、営業時間は特に決めていないそうです。