5月14日、弘前市にある珈琲の銘店「成田専蔵珈琲店」と「名曲&珈琲ひまわり」が、「珈琲の街ひろさきドリップ珈琲」(ドリップバッグ珈琲)を販売したとの情報を聞き、早速訪ねてみました。
ドリップバッグ珈琲を製造したきっかけは、「弘前は珈琲の街です委員会」の牽引役である成田専蔵氏が、弘前に観光に来てる皆さんに、弘前の珈琲をどうしても飲んでもらいという熱い思いと、それに賛同する会員店の協力によるものでした。
今回販売されたドリップバッグ珈琲の注目すべき点は、パッケージが「弘前は珈琲の街です委員会」で統一されるのですが、ドリップバックの中の珈琲(粉)は、それぞれ販売する珈琲店のオリジナルブレンドということで、お店の特徴が出ています。
パッケージにはしっかり珈琲店の名前が入っており、絵柄もお店によって変えています。
今のところ、「成田専蔵珈琲店」と「名曲&珈琲ひまわり」の2店舗が先駆けて商品化しましたが、近い将来、会員の珈琲店オリジナルブレンドが商品化されラインナップも充実していく予定です。
ところで、気になるお味は・・・。
今回、ドリップバッグ珈琲をお奨めしてくれた成田専蔵珈琲店の店長さんやスタッフの皆さん。
「とっても悔しいけど、私たちが心を込めて入れる珈琲と変わらないくらい美味しいんですよ!」と、ドリップバッグ珈琲の出来ばえにご立腹なのか、それとも商品力を自慢しているのか?はたまた私に対してのオーバーリアクション???
成田専蔵社長は、その美味しさの秘密を教えてくれました。
1 ドイツ製「デティングミル」という高性能ミルで豆を挽いているので、粉の粒子(メッシュ)の大きさが揃う。
2 このメッシュが揃った珈琲粉にお湯を注ぐと、それぞれの粉の粒子から均等に抽出されるので、えぐみが出にくい。
3 また、ドリップバッグのフィルターは、表面がつるつるした高品質素材で、珈琲のうまみを最大に引出し雑味は最少にとどめる時間でちょうどカップ1杯分の珈琲が注がれるように計算しつくされている。
4 そのほかにも、珈琲豆の粉が劣化しないよう、窒素パックするなど珈琲粉の鮮度を保つ様々な工夫が施されている。
しかし、「論より証拠」、「百聞は一見にしかず」なので、自分で入れて飲んでみます。
「名曲&珈琲ひまわり」(左)と「成田専蔵珈琲店」(右)を比べてみました。
珈琲の色の違いは一目瞭然です。珈琲豆の種類も違えば、焙煎の程度も違います。
熱いお湯注ぎます。
お湯(温度は88度)を少し注いで10秒くらい蒸らしてから、2~3回に分けて注ぎます。私は、濃いめの味が好きなので、お湯の量はやや少なめにしました。
飲んでみると、確かにドリップバッグ珈琲とは思えない香りとコクです!
そして、「成田専蔵珈琲店」と「名曲&珈琲ひまわり」のオリジナルブレンド珈琲は、まったく違った味わいでとてもおもしろいです。
珈琲で地域をブランディングしている有志が、店舗ごとのドリップバッグ珈琲の製造・販売に取り組んでいるのは全国的にも極めて珍しい事例とのこと。
なるほど、「その1杯に、ひろさきの歴史あり」ですね。
by ひっさ
【成田専蔵珈琲店】
●青森県弘前市城東北2丁目7-4
●営業時間 10:00~19:00
●定休日 木曜日
●TEL 0172-28-2088
【名曲&珈琲ひまわり】
●青森県弘前市坂本町2
●営業時間 10:30~20:30
●定休日木曜日(祝日は営業致します)
●TEL 0172-35-4051
掲載されている内容は取材当時の情報です。メニュー、料金、営業日など変更になっている可能性がありますので、最新の情報は店舗等に直接お問合せください。