北国の青森ですが、さすがに7月、日差しが暑いです。
暑い時でも甘い物が欠かせない私ですが、この時期特にお気に入りは松栄堂さんの麩まんじゅう。
青のりを練り込んだ生地と笹の葉の色合いは、涼味満点ですね。
笹の香りも涼しさを誘います。
一口目、ふわっと柔らかいけど、かみ切るときに感じるモッチリ感は生麩ならでは。
生地に青のりが練り込んであるので、笹の香りの後に、控えめだけどしっかりした青のりの香りが広がります。
そして、トロッとしたこしあんは、さっぱりとした甘みの中にかすかな塩気が感じられ、涼しさが増します。
麩は、低カロリー高タンパクでアミノ酸を多く含む健康食、あんこは食物繊維が豊富で、鉄分やポリフェノール、むくみを抑えるサポニンも多く含む食品で、麩まんじゅうは最強タッグと言えます。
最大の弱点は、季節限定で、日持ちしないことでしょうか。
そのためか、お店の前を通る度についつい買いたくなってしまいます。
松栄堂さんは、和菓子と洋菓子を常時80種類以上販売しており、品数の豊富さと常に新商品が並ぶことで青森市民お馴染みのお店です。
社長の畑中和紀さんは2代目。
兄は洋菓子、ご自身と弟さんは和菓子の職人で、3人兄弟でお菓子作りをしています。
畑中さんは、20歳代で和菓子の全国選手権で銀賞受賞してから、東京のテレビ番組で和菓子チャンピオン大会に出場するなど、新しいことに挑戦するのが大好きになったそうです。
常時6種類以上置いているどら焼きも次々と新商品を開発し、りんごどら焼きなど青森ならではの商品も。そして、2012年度青森県ふるさと食品コンクールでは、味噌バターカレー牛乳どら焼きが、最高賞の県知事賞に選ばれました。
味噌バターカレー牛乳どら焼きは、青森の新名物のラーメンからインスピレーションを得て作られたもの。
カレー味のあんこはインパクト大。生地に味噌が入ると固めになるため、バターを挟んでしっとり感を出しています。
チャレンジ精神旺盛な松栄堂さんですが、新しいものだけでなく、蓬田村の坂本養鶏さんの卵や県産の牛乳や味噌を使い、コーヒーどら焼きには成田専蔵珈琲店のコーヒーを使うなど、素材にもこだわっています。
これからも青森の元気のためにチャレンジし続けてほしいですね。
by Hana
有限会社 松栄堂
【営業時間】午前9:00~午後7:00(日曜・祭日は午後6:00まで)
【定休日】年中無休
〒030-0903青森県青森市栄町1-5-4
TEL.017-743-1863
FAX.017-742-2420
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