旧名称・八甲田温泉遊仙。
日本有数のラムネの湯が自慢です。(許可を得て撮影しています)
皆さま、夏の冷え性かかっていませんか。
夏に冷え? 意外に思われるかもしれませんが、肩がこる、疲れがとれない、ダルい、胃腸の調子がすぐれないなどの不快な症状は、冷たいものの取り過ぎや冷房による夏の冷えが原因の場合もあるそうです。ついついシャワーで済ませがちの夏こそ湯船につかり、からだの中もあたためておきたいもの。
夏に気持ちいいのは炭酸風呂。血管を広げる炭酸作用が血液の流れをスムーズにし、ぬるめのお湯でもしっかりあたたまります。夏の入浴にはもってこいですね。市販の入浴剤でも優秀なものはたくさん出まわっていますし、私は重層とクエン酸、アロマオイルなどで「自分勝手な炭酸入浴剤」を作って楽しんだりしていますが、大自然の恵みにはとうていかないません。
こちらの温泉は、今年4月新たに出来た「ラムネの湯館」オープンに合わせて、
「ぬぐだまりの里 秘湯 八甲田温泉」と名前を変え、元気に営業しています。
「元気に…」というのは、実は、昨年3月11日の地震以来、温泉の温度が上がらない、という現象がたびたび起こるようになったのだそうです。こちらのお宿、お湯のご機嫌ナナメの時は「なんとかごまかして強引に営業しちゃえ」なんてことはいたしません。いさぎよく休業。私はここのお湯が大好きでしょっちゅう足を運ばせるのですが、確認もせずに直行すると、たまにフラレてしまうことも。
「申し訳ありません、お湯の温度が上がらないので今日はお休みいたします」
そんな張り紙にがっかりしつつも、この真っ正直な心構えこそ、こちらを気に入っている理由のひとつだったりもするのです。
自然を人間にムリヤリ合わせるようなこと、してはいけないのかもしれませんね。
お湯のことが気になり、宿の方に伺ってみたところ「今日はいいお湯、湧いていますよ」とのこと。やったね、今日は両想い!
お湯は透明。ほんのり湯の花が浮かんでいます。木の床が透けて見える静かなお湯につかると、たちまち、泡!泡!泡! 我が家の「自分勝手な炭酸入浴剤」から出てくる、あのヨワヨワしい泡とは大違い。迫力満点の泡が全身をあっという間に包んでくれるのです。
ラムネの湯館と本館の間は古民具がセンス良く配置されていて、心なごむ空間。
こちらは現役プッシュフォン君。レバーを回すと、なんとオルゴールにも!
大浴場では、それぞれに泉質の異なる内湯と露天を交互に行ったり来たりしているうちに、肌がみるみる活き返る。効果をすぐに体感できるのって、ホント、嬉しい。
「天然の美容液よ、大自然のエステティックよ、どうもありがとう~」
何度も自分の肌をツンツンしては、ニヤー。気の合う仲間を誘って女子会一泊プラン、計画してみようかな。みんなの喜ぶ顔が目に浮かび、またまたニヤーっとしてしまいました。
by tom5
お湯にフラレたくない方は確認してからお出かけ下さいね。
ぬぐだまりの里 秘湯 八甲田温泉
青森県青森市駒込深沢766-2 TEL 017-738-8288
日帰り入浴ご利用時間:10時~17時30分
※らむねの湯館は別料金です
掲載されている内容は取材当時の情報です。メニュー、料金、営業日など変更になっている可能性がありますので、最新の情報は店舗等に直接お問合せください。