連日たくさんの観光客でにぎわう浅草。
ここ浅草に2009年11月にオープンした布文化と浮世絵の美術館がアミューズミュージアムです。
現在、アミューズミュージアムでは、青森市在住の民俗学者・田中忠三郎さんのコレクション展「BORO展」が開催されています。
田中忠三郎さんは、昔の衣類・民具や縄文土器などを収集されてきた方です。
その数、約3万点と凄まじい数です。
雪国・青森では綿花の栽培ができないため、衣類は長い間麻布だけでした。
しかし、麻布の目は粗く、青森の女性たちはわずかに手に入った木綿糸を、麻布に刺し綴りました。これが「こぎん刺し」の始まりです。
また、同時期に南部地方では毛糸で菱刺し模様を刺す文化が生まれました。
こうして装飾・保温・補強のための技を集めた青森の布文化が始まります。
会場は予想以上のボリューム。
これらをコレクションしてきた田中忠三郎さんの熱意に圧倒されます。
で!なんと!館内は撮影可能!展示物はすべて手にとることができます!
ちなみに、この日訪れていた子供たちが手にしているのはオムツ。
昔の人はオムツもオシャレていたんですね。
田中さんは、あの黒澤明監督から衣装協力を頼まれたことがあるのだそうです。
中学の頃、黒澤映画に感銘を受けていた田中さんは、野良着や前掛けを約350点無償で提供したといいます。
そうして完成したのが映画「夢」。
これらの衣装の他、黒澤監督から田中さんへのとっても素敵な手紙も読むことができます。
この「BORO展」は大変好評で、しばらく展示を継続するとのこと。
ぜひぜひ浅草にお寄りの際はご覧くださいませ!
〈アミューズミュージアム〉
住所 東京都台東区浅草2-34-3
電話 03-5806-1181
開館 10時~18時(月曜休館)
料金 一般1000円 / 大・高生800円 / 中・小学生500円 / 未就学児童無料
by niok
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