津軽地方は、津軽塗りやこぎん刺しをはじめ、青森ならではの風土や歴史に根ざした魅力的な伝統工芸が豊富です。
これらを次の世代にも受け継いでいくために、地元の若手工芸家たちが伝統的な技法をしっかりと学びながら、現代のライフスタイルに合わせた作品づくりに日夜精進しています。
このような若手6名のオリジナル作品70点が、9月5日から7日の3日間、東京のビックサイトで開催される「東京インターナショナル・ギフト・ショー2012秋」に出展します。
出展者の1人である吉澤剛さん(26歳)は、二唐刃物鍛造所の8代目にあたります。
二唐刃物鍛造所は、津軽藩より刀作りを命じられてから350年間、日本有数の刀鍛冶の名門として代々伝統を受け継いできました。
剛さんが家業を継いだのは、6代目が亡くなった2年前で、今回のギフト・ショーに出展する作品が記念すべきデビュー作となります。デビュー作は、兄弟子である新岡氏からアドバイスをもらいながら仕上げたそうです。
剛さんのデビュー作は、伝統的な打ち刃物の技法を取り入れたカスタムナイフ。下の写真は、二唐刃物鍛造所の独自の技法で「暗紋」を浮かび上がらせたタイプです。
カスタムナイフですが、日本刀のようなオーラを放っていました。
「暗紋」の他にも、黒、紫、緑、黄緑色の漆塗りが施されたものもあります。
剛さんは、「木工やルアーづくり等の趣味に夢中になっている人に、是非、使ってもらい、良さを知って欲しい」と話していました。
今回の「東京インターナショナル・ギフト・ショー2012秋」には、剛さんの作品のほかにも、津軽塗りのグラスやランプシェード、カトラリー、こぎん刺しのワードロープ、ブナコの花器などが出展されます。
ちなみに、私は、剛さんの「暗紋タイプ」のカスタムナイフを予約しました。一生ものとして、家族で大切に使っていきたいです。
by さっちゃん
第74回東京インターナショナル・ギフト・ショー2012秋
日時:2012年9月5日(水)~7日(金)
5~6日 10:00AM-6:00PM、7日 10:00AM-5:00PM
場所:東京ビッグサイト(全館)
〒135-0063東京都江東区有明3-11-1
ホームページ:http://www.giftshow.co.jp/tigs/74tigsinvitation/faq.htm
※ギフト・ショーは業者対象の専門見本市で、来場の際に名刺の提示が求められます。
(有)二唐刃物鍛造所
住所:青森県弘前市金属町4-1
電話:0172-88-2881
ホームページ:http://www.nigara.jp/com/com.html
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