2010年12月4日に新青森駅まで全線開業した東北新幹線。
それまで終点であった八戸駅と新しく終点となった新青森駅の間には、七戸十和田駅があります。
今日は、その七戸十和田駅から歩いて約5分。
道の駅しちのへに隣接する『鷹山宇一記念美術館』の紹介をします。
この美術館は、七戸町出身の洋画家 鷹山宇一の画業と功績を広く紹介するために、1994年8月1日に開館しました。
(写真は美術館に特別な許可をもらって撮影しました)
鷹山宇一は、1908年、青森県七戸町に生まれました。
旧制青森中学時代(現在の青森県立青森高等学校)へ入学し、棟方志功ら青年画家たちで組織された「青光画社」に加わり、本格的に絵の制作を開始します。
その後、日本美術学校を卒業し、1999年に亡くなるまで数々の作品を世に残しています。
これは、美術館に展示してある代表作で『夜明けの静物』という作品です。
1990年に描かれた油彩画で、この年、七戸町名誉町民の称号をもらっています。
また、館内はテーマごとに部屋がいくつか分かれています。
続いてご紹介するのは、鷹山宇一のオイルランプコレクションです。
洋画家としてはもとより日本有数のランプコレクターとしても有名な鷹山宇一は、日本だけでなく、西洋のランプも収集しました。
この美術館では、19世紀後半の西洋の装飾卓上ランプや明治後期の日本の座敷ランプなどを展示しています。
「ランプのガラスのような透明な色彩と感覚を表現できたら…」そんな憧れを抱き続け、ランプを収集していたようです。
また、鷹山宇一のアトリエを再現したコーナーもありました。
七戸町のシンボルとして文化を発信している鷹山宇一記念美術館。
新幹線で青森県まで来た際は、七戸十和田駅でも一度降りて、鷹山宇一さんの作品と収集したコレクションを鑑賞してみてはいかがでしょうか?
《七戸町立鷹山宇一記念美術館》青森県上北郡七戸町字荒熊内67-94
TEL 0176-62-5858
開館時間10:00~18:00(入館は17:30まで)
入館料 一般500円/ 高校・大学生300円/ 小・中学生100円
休館日・月曜日 (祝日の場合は翌日休館)
※特別展により、会期中無休の場合があります。
byパトリック
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