品川駅から京急電車に乗って約15分の雑色駅。
ここ大田区東六郷の「都立六郷工科高校」の文化祭の目玉は、定時制の生徒さん達による「六郷ねぶた祭り」。
今週末の11月10日(土)の運行に備えて、最終準備を行っている六郷工科高校にお邪魔してきました。
校舎に入って、まず驚くのが、入り口にどどーーん!と鎮座しているねぶた!
わお!なぜ東京の下町の高校にねぶた?
なにやら訳がありそう…
というわけで六郷工科高校定時制の高野先生にお話を伺いました。
六郷工科高校は平成15年に開校した比較的新しい高校。
最初の文化祭を行うにあたって、先生方は、生徒達にモノ作りを経験させたいと考えました。
当時、職員の中に五所川原市出身の先生がいたこと、近所に趣味で「ねぶた絵」を画いている方がいたことから、「じゃあ、ねぶたを作ろう!」となったそうです。
しかし、そうは言ったものの経験者がいるわけではありません。
インターネットで弘前ねぷたを検索し、画像を真似て、見よう見まねで扇形のねぶたを作ったのだそうです。
こうして始まった「六郷ねぶた祭り」は話題になり、ニュースにも取り上げられました。
そんなある日、六郷工科高校に、弘前市在住のねぷた絵師である山内和人さんから連絡が入ります。
「もしかして六郷ねぶた祭りの絵は私の絵じゃないですか?」
焦る先生方。
事情を説明すると、山内さんから
「良かったら、ぜひ使って欲しい」とのお言葉が!
いやあ!太っ腹!
以降、山内さんは毎年、東京に来ては、六郷ねぶた祭りに協力してくれるのだそうです。
イイハナシダナ-!
で、今年は、扇ねぶた1台と、近所の水門通り商店街からお願いされたというキャラクターねぶた「すいもんちゃん」の2台を作っています。
六郷工科高校は、普通科と生産工学科の2科体制。
ねぶた絵は普通科が担当し、骨組みは生産工学科が担当します。
今年のねぶた絵はこんな感じ。
生産工学科の皆さんは、骨組みの最終組み立て中。
普通科の皆さんは、視聴覚室でお囃子の練習中。
11月10日(土)の運行には、六郷ねぶたに加えて、葛西工業高校、墨田工業高校のねぶたも参加するのだそうです。
さらに、首都圏青森ねぶた囃子会の皆さんも応援に駆けつけてくれるとか。
今のところ天気予報は晴れ!
お近くの皆さん!ぜひ、一緒に六郷ねぶた祭りを応援しましょー!
《六郷ねぶた祭り》
日時 平成24年11月10日(土)16:00~(小雨決行)
場所 六郷工科高校から水門通り商店街に向けて運行します。
参加団体 首都圏青森ねぶた囃子会、都立葛西工業高校,
都立墨田工業高校、都立橘高校
《都立六郷工科高校》
住所 東京都大田区東六郷二丁目18番地2号
京浜急行線(普通)雑色駅下車徒歩3分
JR蒲田駅東口よりバス「雑色駅通り」下車徒歩5分
電話 03-3737-6565(代表)
by niok
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