蔵の店「与志む良」の始まりは、大正6年に創業した萬荒物(よろずあらもの)吉村商店。
現在の店舗は、昭和初期に2代目が建てた蔵を4代目の現店主である吉村務さんがリニューアルし、和雑貨屋を営んでいます。
店内に足を踏み入れると、歴史のあるケヤキの大黒柱をはじめ、天井や壁面にふんだんに使われた竹や木の温もり、レトロな調度品の数々から昔にタイムスリップしたような非日常の空間が広がっています。
お店を訪れたお客様が、豊かな気分になって、嬉しさを感じてもらいたいというコンセプトから、自分で使ってみて本当に良い商品を取り扱うように心がけているという店主。
店内には、県内有数の津軽塗作家である松山継道氏の作品を中心に、全国各地からセレクトした食器や雑貨類がセンス良く展示されています。
まず目に入ってくるのが「津軽塗のワイングラス」。
全国各地の伝統工芸品が、現代のライフスタイルに合わないなどの理由で衰退していく中で、津軽塗作家の松山氏と「与志む良」店主の吉村氏は、津軽塗の伝統を守りながら次世代に継承していくために、普段使いができる「津軽塗のワイングラス」を誕生させました。
これまでもワイングラスの柄や底に漆を施したものが他県にありましたが、今回は高級なワイングラスを用い、デザイン性の高い商品づくりに心がけました。
グラスの表側には紋紗塗、裏側に唐塗を施すことで2種類の模様を楽しむことができるワイングラスは、松山氏が1品1品端正込めて制作し、同じものが世界に1つとしてありません。
私が、とても気に入ったのが可愛らしい桜の花びらと濃い緑色の葉っぱが描かれたワイングラス。
グラスにワインを注ぐと、紋紗塗の葉っぱの部分が、ぼんやりと立体的に浮かび上がり、桜のピンク色が色鮮やかになり、美味しい料理を一層引き立ててくれます。
by さっちゃん
冷酒グラス、ワイングラス(ボルドー、ロゼ、シャンパン、白)、
ロックグラス、ショットグラスの7種類
価格は6,000~13,000円
<蔵の店「与志む良」>
住所:青森県弘前市代官町106
電話:0172-32-6570
営業時間:11:00~15:00
定休日:毎週日曜日
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