2013年お正月。青森県某所にあるKさんのお宅では、
正月休みに東京から帰省した娘さんが、
何やら落ち着きなく、バタバタと動き回っていたそうです。
娘さんのお父さんがいわく、
「何を始めるつもりなのかと思っていたら・・・
いつの間にかお店をやってたんですよね~、ハッハッハ(笑)。」
(何ともおおらかな反応ですね。)
バタバタしていた娘さんが開いたお店、それは東京下北沢にありました。
(※2013年5月にお店は移転しました。下部を参照してください。)
ガラガラっとお店に入ってみると・・・。
店内はカウンター席のみで、5、6名が入ればすし詰め満員状態の小さなお店。
おおっ、青森のヒバ製品に加え、あの「青森原人」までも・・・。
って、な、何だ? 後に写っている青いモジャモジャ頭の人は一体?
取材にうかがったのは、2月3日の節分の日。
ということで、鬼のコスプレだったようなんですが、あまりにも違和感が・・・ない(笑)。
「お客さんがつっこんでくれない!!」と本人たちは嘆いていましたが・・・。
こんな鬼であれば、福も内だし、鬼も内、Welcomeですよね~。
お二方、青森県出身の島野さん(左)と河野さん(右)の20代コンビで、
正月にバタバタしていた娘さんは、河野さんのことです。
「あがせ」とは、下北弁で、「家に寄っていってね~。」という意味。
月1回第一日曜日のみオープンするお店(※)で、2月3日は2回目の開店日でした。
ちなみに、記念すべき1月6日の1回目の開店日、
最初のお客さんは、何を隠そうこの私です!! ふっふっふ・・・。
(※2013年5月から開店日が変わりました。・・・下部を参照してください。)
毎回、青森の地酒が準備され、お二人の手による青森の料理が提供されているのです。
料理も、風間浦村の駒嶺商店さんの塩辛や青森野菜を使ったピクルス、
生姜味噌おでんなどなど、あぁ、青森が身にしみる・・・というものばかりです。
決してメニューは多くありません。が、ここのお店の最大のウリは、メニューにないもの。
それが、「青森トーク!」
河野さんの津軽弁、島野さんの下北弁による弾丸トークが見事に炸裂!
もう私の心も弾丸に打ち抜かれ、あぁもうメロメロ状態です(笑)。
そしてふと気がつくと・・・、集まってるんですよね~、青森県人がこのお店に。
店内には収まりきらず、店外にまでお客さんがあふれ、
お客さん同士でレッツ青森トーク!。
おかげで私も時間を忘れ、年甲斐もなくしこたま飲んで、ベロベロです(反省)。
実は、この「あがせ」の店舗スペースは、
日替わりでお店が変わるという面白い場所なんです。
そして、何と別の日に、もう1店舗青森のお店が開かれていたんです。
むつ市のサンマモルワイナリーさんが造った下北ワインを手にしている方、
青森出身の松林さんです。
この松林さんが2011年5月に始めたお店が、「いっぷく処 まめ松珈琲」です。
(※2013年10月15日をもって閉店しました。)
このお店の一番のウリ、青森の郷土料理の定番中の定番、
貝焼き味噌が食べられるのです。
もちろん、鍋代わりの貝は、本物のホタテ貝。いい味出すんですよね~これが。
店名が示すとおり、お店はカフェです。
が、貝焼き味噌もあるという面白さがスバラシイし、んまい!
今では、この貝焼き味噌を目当てにやってくる常連さんまでいるというのも納得です。
松林さんは、同級生に誘われる形でお店を始めましたが、
当初は、青森のお菓子とコーヒーを楽めるカフェだったと言います。
ところが、昨年2月、下北沢と下北をつなぐ「シモキタ市」をきっかけに、
特に下北を意識したお店に変貌をとげたのです。
そしてもちろん、このお店にも数多くの青森県人が・・・。
何という青森県人人口密度!
ここは一体どこなんだ?
東京の下北沢? 青森の下北?
・・・気分はすっかり青森県です。
東京で寂しくなった青森県人のみなさん、青森のディープな会話を楽しみたいみなさん、
ぜひぜひ、この二つのお店に足を運んでみてください。
by お久しぶりのハッピーハンド
・・・最近は、下北沢で真っ昼間から酔っぱらってます。
<青森ミニ居酒屋 あがせ>(※2013年5月から場所と開店日が変わりました。)
目黒区自由が丘1-12-1 芋焼酎ねぶた内
毎月第三日曜日開店
12:00~19:00
お店の開店情報は、「下北軍」のHP(ブログ)で確認してください。
<いっぷく処 まめ松珈琲> ※2013年10月15日をもって閉店しました。
世田谷区北沢2-9-17(FOOD&BAR h.a.p.p.y)
毎週月曜日と火曜日開店
12:00~20:00
ただし、時間変更などもあります。
詳しくは、HP(ブログ)をご覧ください。
掲載されている内容は取材当時の情報です。メニュー、料金、営業日など変更になっている可能性がありますので、最新の情報は店舗等に直接お問合せください。