♪はーるよ来い、はーやく来い♪
つい、そんな歌を口ずさんでしまいそうな3月ですが、県内を暴風雪が襲った2月のある日、西海岸の深浦町に行ってきました。
目的は、冬でなければできない体験です。
深浦町と言えば、「夕日が日本海にジュッと沈む」町として有名ですが、
今回の目的は、ふかうら雪人参掘りと、漁師の朝飯と、露天風呂というてんこ盛りです。風は強いのですが、青森市と比べると雪は格段に少ないです。大型バスの移動なので楽々すいすい。
まずは「漁師の朝飯」。
深浦町沢辺地区の鶴田さん宅にお邪魔して、漁師である鶴田さんのお話を伺いながら、朝ご飯をいただきます。
しかし、その朝ご飯がすごい!
ヒラメのヅケ、エゴ天、カレイの煮付け、ゴッコ、タコ、ハタハタの飯寿司など、テーブルに載りきらないほどのご馳走です。
しかも、全部おいしい!
カレイの煮付け、絶品です。
時化のためいつもよりバリエーションは少ないとおっしゃる鶴田さん。
「いつも」は、一体どれだけすごいのでしょうか。
5月からは漁船に乗って実際の漁の様子などの見学もできるとのことなので、興味津々です。
朝ご飯の後は、いよいよ「ふかうら雪人参掘り」体験。
ふかうら雪人参は、このブログでも何度もご紹介していますが、雪の下の地中で冬を過ごすことで、人参自身の力で甘さを蓄えるという、驚きの甘さとみずみずしさが自慢の人参です。
例年より雪が多いために大型バスは農場に入れず、ウェスパ椿山さんの車で、艫作(へなし)興農組合さんの農場へ。
「例年より雪が多くてあましてしまった」という坂本組合長のお話をうかがった後、1m近い雪を除雪して重機で畑の土をおこしたところに、地元の女性達と一緒に一列に並び、雪人参を掘ります。
中腰の姿勢がきつい。
畑の土は、雪の水分を吸ったためか重くて粘り気があり、雪を少しつけて軽く人参をこするようにして土を落とすのですが、なかなか思うようにいきません。
でも、濃いオレンジ色の人参は見るからに美味しそうです。
気がつくと、ハッピーハンドさんが雪の上に倒れています。
どうやら、雪と戯れようと、自ら雪原にダイビングしたようです。
体験ツアーに参加した他の方も、まるで子どものように大笑いしながら遊んでいます。
収穫の次は倉庫へ向かいます。
(この日、加工場が休みだったため見られなくて残念。)
ここでは、雪人参の「絞りたて生ジュース」と雪人参スティックをいただきます。
生ジュースは初めていただいたのですが、とても甘く、まるで「濃いスイカジュース」のよう。スティックも甘くておいしいです。
遊んだし、おいしかったし、で大満足。
深浦体験の〆は、黄金崎不老ふ死温泉へ。もちろん、お目当ては、あの露天風呂です。
前日は波が高いために海沿いの露天風呂は立入禁止だったようですが、ラッキーなことに吹雪もやんで、無事露天風呂を体験できました。
引き潮でしたが波はそれなりにあって、湯船につかっていると、波頭は完全に目線より上にあります。観光パンフレットで見る静かな海とは趣が異なります。ちょっと温めのお湯が心地よくて、「これが、日本海の荒波だよ-」と大声で自慢したくなります。(お風呂は撮影NGだったので、写真がなくてごめんなさい。ちなみに、女性専用の露天風呂もあり、「湯浴み服」も販売されていますので恥ずかしがり屋でも安心です。)
ここまで遊べば、帰りのバスは爆睡しそうですが、西海岸の景色も見なきゃ♪とテンションマックス。冬を欲張りに、ワイルドに楽しんだ1日でした。
ふかうら雪人参の収穫体験は1月から3月まで。ウェスパ椿山で宿泊つきの体験プランがあります。
「漁師の朝飯」と漁船体験ができるプランも、季節限定でありますよ。
by Hana
■ウェスパ椿山
〒038-2327
青森県西津軽郡深浦町舮作鍋石226-1
TEL:0173-75-2261
FAX:0173-75-2812
http://www.wespa.jp/
今日は3月11日。あの震災から2年が経ちました。
亡くなられた方のご冥福をお祈りするとともに、愛する人と大切なものを失った方々の悲しみや苦しみに想いをしながら、被災地の1日も早い復興をお祈りいたします。
がんばろう東北!
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