青森県で栽培されているりんごは、約50種類もあるって知ってましたか。
その中でも、青森県五所川原市には、世界的にも極めて珍しいりんごがあります。
その名も、『御所川原(ごしょがわら)』。五所川原市だけで栽培されている品種です。
キャッチフレーズは、『赤〜いりんご』。
りんごは『赤くて当然でしょ!』って思われるかもしれませんが、赤〜いりんご『御所川原』は、りんごの皮が赤いだけでなく、なんと果肉まで赤いのです。
皮をむいても赤い色が果肉の奥まで染み込んでいます。
また5月上旬に咲くりんごの花ですが、普通のりんごは真っ白で可憐な花を咲かせますが、この『御所川原』は、りんごの花びらも赤く染まっています。
しかし、不思議です。何故なのか?
ちょっとだけ専門的になりますが、りんごの皮には、赤色の色素の「アントシアニン」、緑色の色素の「クロロフィル」、橙黄色の色素の「カロチノイド」があって、それら3種類のバランスで、りんごの色合いが変わるのです。
たとえば、『ふじ』などの赤いりんごは、アントシアニンの量の割合が多く、『王林』などの黄色いりんごは、カロチノイドの量の割合が多いんです。
赤〜いりんご『御所川原』は、アントシアニンが普通のりんごよりも約3~4倍も多く、皮だけではなく、果肉や花びらまでにも存在してるから、赤く染まるのです。
さて、赤〜いりんご『御所川原』は、9月下旬に収穫されます。
小玉で、丸かじりできそうな林檎ですが、酸味が強く果肉も硬いので、生で食べるのにはちょっと向いてません。しかし、果肉や果汁が赤いという珍しい特性があるので、五所川原市ではジュースやジャム、さらにはワインなど、様々な色鮮やかな加工品に活用されています。
五所川原市には、赤〜いりんごのお土産がたくさん揃っていますよ。
また、五所川原市の一ッ谷という地区に、「赤〜いりんごの並木道」があります。
通りの水路沿い1.1キロに約400本の木が植えられていて、五所川原市の観光名所となっています。今後も少しずつ増やしていくそうです。
りんごの花咲く5月上旬、「赤〜いりんごの並木道」を歩いてみませんか?
赤は何かと気分を高揚させてくれる色なので、デートの散歩道などにぴったりかも。
ん?自分らしくないコメントだったかな。
さくらも綺麗ですが、りんごの花もとってもかわいいですよ。5月の開花が楽しみです。
by ひっさ