「新緑」「木漏れ日」「せせらぎ」「モイスチャー」「木々の香り」「コケの森」
と、聞くだけで、見るだけで癒されませんか?
このすべてを満喫できるのが「今の奥入瀬渓流」なんです。
6月初旬、朝早くからエゾハルゼミの鳴声をサラウンドで聞きながら、星野リゾート 奥入瀬渓流ホテルのスタッフ研修&クリーン活動「奥入瀬渓流14kmウォーク2013」に一般参加をして、新緑の奥入瀬渓流を歩いてきました。
この取組は、ホテルのスタッフが自らの言葉で、県内外のお客様に奥入瀬の魅力を発信できるようにと、プロのガイドとともに渓流を散策して奥入瀬の魅力を学ぶために行われているそうです。昨年からは一般の方も無料で参加できるイベントとして実施されています(今回参加者40名)。
今の季節の奥入瀬渓流は、芽吹いた葉が競うように光を求めて、隙間がないほど天を覆い尽くし、地上では草花やシダ類、岩や倒木に生えたコケで一面緑の絨毯に覆われていて、全方位緑に囲まれています。そしてその空間は、渓流や滝、谷型地形がもたらす潤沢な空間でモイスチャー効果抜群です。何度でも深呼吸をしたくなります!
さらにこの日は、ネイチャーガイドの解説を聞きながら歩くことができたので、知的好奇心をビンビン刺激され、知的満足度の高い散策でもありました。
そこで!
プロのガイドから教えてもらった奥入瀬渓流のエリアごとの特徴を特別に御紹介しちゃいます。
<下流域>
焼山から惣辺(そうべ)バイパスの下流域では、こぢんまりとした箱庭のようなブナの美林(惣辺と黄瀬付近)や、苔むした倒木や大岩を間近に鑑賞することができ、静かな森の雰囲気を楽しめます。惣辺付近の夕方の逆光時は特に素晴らしいそうです。
<中流域>
惣辺バイパス入口から雲井林道の入口辺りまでの中流域では、三乱の流れや石ヶ戸の瀬、阿修羅の流れなど渓流の美しさを満喫できる見どころがたくさんあるほか、巨木やシダ類も多く原生的な雰囲気を楽しめます。また、車道から離れた区間もあり落ち着いて散策できます。
<上流域>
雲井林道入口辺りから渓流の始まりである十和田湖子ノ口までの上流域では、両岸の断崖から多くの滝が流れ名瀑が連続していて、観光スポットの銚子大滝や上流部最後の急流である万両の流れを越えると平瀬が続き、穏やかな流れを遡っていくとゴールの十和田湖子ノ口に到着。秋には紅黄葉の美しい落葉の道になるそうです。
ネイチャーガイドの解説を聞きながら歩くと、「奥入瀬渓流はなぜ美しいのか?」を学ぶことができます。
大きな自然だけではなく小さな自然の見方、奥入瀬の森の「仕組み」や「成り立ち」を学ぶことで、奥入瀬渓流の魅力の本質に気付くことができました。
「各エリアはなぜ特徴付けられているのか?」
その答えは、ぜひネイチャーガイドから聞いてみてください!
自然の楽しみ方はいろいろありますが、自然の魅力や価値を学ぶ旅もオススメです!
(きむにぃ)
<ガイドの申込み>
◆星野グループ 奥入瀬渓流ホテル(ガイド付きプラン) 電話:0176-74-2121
◆NPO法人十和田奥入瀬郷づくり大学 電話:0176-72-2780
◆十和田湖奥入瀬観光ボランティアの会 電話:0176-73-2521
◆奥入瀬自然観光資源研究会 電話:080-6033-2510
掲載されている内容は取材当時の情報です。メニュー、料金、営業日など変更になっている可能性がありますので、最新の情報は店舗等に直接お問合せください。