少し前ですが、青森市浅虫地区の浅めし食堂がリニューアルオープンしたと聞いて行ってきました。
浅めし食堂は、NPO法人活き粋あさむしが運営する「ランチ専門の食堂」で、このブログでもご紹介していますが、今年春の移転リニューアルオープンで、大きく進化しました。
進化1 広い!おしゃれ!
50席以上と広くなった店内で、まず目を引くのは、一つ一つ表情が異なるランプシェード。全て若手作家さんの手作りだそうです。
古民家で使われていた戸板などを再利用した大テーブルは、いい味を出しています。
イスやソファーも、県内の若手デザイナーがデザインし、弘前市の工房で制作されたもの。とても座り心地が良くて、ついつい長居してしまいそうです。
食器は、北欧ブランドや、県内デザイナーとコラボして新たに開発したものが使われています。
まるでチョコレートのような色の津軽塗りの箸や、高台に特徴がある木製のお椀など、随所にこだわりがみられます。お椀はデザインはもちろんですが、握力が弱い方でも滑りにくい構造です。
進化2 メニュー充実、夕方まで営業に
お馴染みの栄養バランスがとれた一汁三菜のランチに加え、カフェメニューも充実しました。
自家農園で浅虫の温泉水をかけて育てた「浅虫温泉トマトのゼリー」や自家農園野菜のプリン、
青森もち小麦のぜんざいなどのスイーツ類も提供されています。
営業時間も11:00~17:00と長くなったので、午後のお茶もできますね。
進化3 誰もが楽しく食事ができるような配慮
最近、雑誌などでも紹介されている「真空調理法」が採用されています。
真空調理法で作る料理は、しっとりとした食感が柔らかく、薄味でもしっかりした味付けになります。
また、一押し食材の「青森もち小麦」は、お年寄りでも喉に詰まりにくい、柔らかい食材として注目されており、青森県立保健大学との共同研究でメニュー開発したものです。
小さな子どもからお年寄りまで、同じメニューを一緒に楽しく食べられるようにと考えて、食材や調理法を採用しています。
進化4 お総菜やお肉、お魚、筋子まで販売
食堂の入口正面には、お総菜やお肉が並べられています。
地域に生鮮食品を扱うお店が無くなったので、お肉などの生鮮品を販売することになったそうです。特に人気は日替わりのお総菜。昼近くなると近所の方なのか次々とお客様が来て、できたてを並べたお総菜があっという間に売れていきます。
減塩に努める浅めし食堂ですが、筋子はどうしても置いて欲しいという強い要望があったので、少量パックで販売しているそうです。青森市民の筋子好き、恐るべしです。
進化した浅めし食堂ですが、実は、併設された高齢者住宅の食堂も兼ねており、入居者も、地域の方も、観光客も、一つのスペースで楽しみながらおいしい食事ができる場所になっています。
こだわりの内装や調度品、メニューは、全てNPO法人活き粋あさむしの「誰もが住み慣れた地域で暮らせるように」という考えを体現したものなのです。
デザイナーズカフェだけど、それだけじゃない。
リニューアルを機にますます元気な「浅めし食堂」から、目が離せません。
by Hana
◆浅めし食堂青森市浅虫字螢谷65-116
電話017-752-3322
掲載されている内容は取材当時の情報です。メニュー、料金、営業日など変更になっている可能性がありますので、最新の情報は店舗等に直接お問合せください。