今年も青森県内が熱くなる季節がやってきました!
先日ブログで青森ねぶたを紹介しましたが、今日は「弘前ねぷた」についてご紹介します。
ねぷたまつりが近づいてくると、弘前市内のいたるところに下の写真のような「ねぷた小屋」が建てられます(一年中建っているものもあります)。
まつりには、約80もの団体(主に町会単位)がねぷたを出陣させるため、その団体の数だけねぷた小屋が建ちます。
小屋の中には、ねぷたの山車や囃子の太鼓などを収納し、絵の貼り付け、電気の配線作業などが行われます。
続いて、弘前ねぷたが完成するまでの流れを紹介します。
弘前ねぷたのメインは、主に扇型の山車(扇ねぷた)です。
「ねぶた絵師」と呼ばれる方が、扇ねぷたの正面にあたる「鏡絵」、その裏側となる「見送り絵」、両端の「袖絵」などを描きます
鏡絵は主に三国志や水滸伝などの武者絵、見送り絵には主に女性が描かれます。
ねぶた絵師の三浦呑龍(みうらどんりゅう)さんが、1枚の鏡絵を描いていく様子に密着しました。
まずは、下書きをもとに墨書きします。
墨書きは人物の姿・輪郭をかたどる作業で、ねぷたの力強さや迫力はこの作業で決まります!
続いて、溶かした蝋を筆で塗っていく蝋描きです。
ねぷたは内部からの灯りで照らされますので、光が蝋を通して漏れることで、ねぷたの極彩色が浮き上がるようになります。
蝋書きが終わると、染物に使われる「染料」で絵に色をつけていきます。
色をぼかすことによって立体的な効果を得られるようにする技法が使われます。
最後に、ねぷた絵師が魂を込めて描いた絵を各団体が扇ねぷたへ貼り付けていきます。
このような作業を経て完成したねぷたは、今年も8月1日~7日まで、市内中心部を練り歩きます。
(写真は昨年の様子です)
ねぷたまつりの最終日である「なぬか日」の夜には、岩木川沿いにねぷたを並べ、ねぷた囃子で盛り上げながらねぷたを燃やすフィナーレも行われる予定です。
題して、「なぬかびおくり」です!
(写真は昨年の様子です)
津軽の短い夏の夜に、城下町を悠々と練り歩くねぷた。
私はこの雰囲気がとっても大好きです!
≪弘前ねぷたまつり≫
会期:平成25年8月1日(木)~8月7日(水)
会場:■8月1日~4日 : 土手町コース 19:00~
■8月5日・6日 : 駅前コース 19:00~
■8月7日(なぬか日):土手町なぬか日コース 10:00~
問合せ:弘前市立観光館 0172-37-5501
≪なぬかびおくり≫
日時:平成25年8月7日(水) 17:00~20:30
会場:岩木川河川敷(悪戸字鳴瀬) ※茜橋付近
内容:17:00~出店がオープン。ねぷたを燃やすイベントは19:00頃からスタートします。
※雨天時などは中止
問合せ:弘前市観光物産課 0172-35-1128
by パトリック
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