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下北半島ならではの驚異の伝統保存食「かんなかけいも」

下北半島ならではの驚異の伝統保存食「かんなかけいも」

グルメ | 2013-08-05 14:21

下北半島ならではの驚異の伝統保存食「かんなかけいも」

「かんなかけいも」とは、ジャガイモを専用のかんなでポテトチップス状に薄くスライスし、水の中でもみ洗いすることで「でんぷん(片栗粉)」を取り出し後に残った「いもの粕」を天日干ししたものです。
私が見せてもらったものは、今から53年前の昭和35年に作られた超レア品で、見た目も美しく、今でも食べることができるそうです。

下の写真は、ジャガイモから取り出した片栗粉(左)と、その残り粕の「かんなけいも」を製粉したもの(右)です。「かんなかけいも」の方は、製造過程で一部のでんぷんが分離されるので、生食用のジャガイモやマッシュポテトに比べてカロリーが低く、食物繊維やミネラルが豊富です。

下北半島ならではの驚異の伝統保存食「かんなかけいも」

ヤマセ(偏東風)の常襲地帯のため夏場でも作物が実らず、凶作の危機感があった下北地方では、米や小麦の代用食であるジャガイモの栽培を明治半ばからスタートさせ、ジャガイモを長期間保存するために生活の知恵と工夫から生まれたのが「かんなかけいも」でした。

テマヒマをかけてきれいにアクを取り除くほど長期の保存が可能となり、風通しのよい蔵や屋根裏に保存し、非常時の保存食や、娘が結婚して家を離れる際に嫁ぎ先に持たせたそうです。

今では、耐冷性の米の品種の開発や流通が発達したことで、他の地域から容易に食料を手に入れることができるようになったので、テマヒマのかかる「かんなかけいも」を作る人はほとんどいなくなり、専用のかんなもほとんど残っていないようです。

下北半島ならではの驚異の伝統保存食「かんなかけいも」

驚異的な保存期間を誇る「かんなかけいも」を復活させるために立ち上がったのが、杉沢光子さんが代表を務める「つつじ生活改善グループ」の皆さんです。
青森市内から高速船で60分のむつ市脇野沢の「農漁家れすとはうす つつじ」を拠点に、地元ならでは郷土料理づくり体験などを行っていて、専用かんなで作る「かんなかけいも」や、粉状にした「かんなかけいも」から「ばおりもち」づくりも体験できます。(5日前までの予約が必要です。)(※平成28年11月29日現在、体験は行っておりません。)
ちなみに「ばおり」とは、野良作業の際にかぶる笠のことで、「ばおりもち」とは、「ばおり」に似た形の下北ならではのお餅です。

下北半島ならではの驚異の伝統保存食「かんなかけいも」

また、近くの海釣り公園では、ソイ釣りが楽しめたり、釣った魚は「農漁家れすとはうす つつじ」で料理をしてくれます。お土産として持ち帰ることもでき、まるで田舎の親戚の家に遊びに行ったような暖かいおもてなしで迎えてくれます。
これから1年のうちでも最高のシーズンを迎える下北半島で非日常を体感してみてはいかがですか。

by さっちゃん

<店舗情報>

農漁家れすとはうす つつじ

□営業  8月は、定休日が火曜日  11:00~15:00まで営業
5~9月は、土・日・祝の10:00~15:00まで営業
※来店の際は、事前に電話での問合せをおすすめします。

□住所  青森県むつ市脇野沢瀬野川目280

□電話  0175-44-3225(農漁家れすとはうす つつじ)
090-5358-1296(代表 杉沢光子)

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