今月6日。
奥入瀬渓流流域が「日本の貴重なコケの森」に選定されました!
「日本の貴重なコケの森」は、コケ植物群落やコケ植物が景観的に重要な位置を占めている場所の保護・保全を目的として日本蘚苔類学会が選定。
現在、奥入瀬渓流流域を含め、屋久島コケの森や八ヶ岳白駒池周辺、京都市東山山麓など20地域が選定されています。
今回奥入瀬渓流流域が選定された理由は、
1.奥入瀬渓流は林床の朽木、樹幹、岩石上のほか,流水中の転石上まで満遍なくコケ植物群落が見られ、蘚苔類の存在が景観上、重要な意味をもつ。
2.渓流沿いには路線バス停留所が8か所もある国道102号のほか、遊歩道が設けられているため、高低差の少ない安全な遊歩道で蘚苔類をゆっくりと観察することができ、他の東北のブナ林と比べてもアクセスにたいへん恵まれた地域である。
とのこと。
ということで、これまで渓流や滝が見所とされていた奥入瀬渓流を「コケ目線」で見てみましょう!
下の3枚の写真はよく見る奥入瀬渓流の写真ですが、いつ見ても一面緑で美しいですねぇ。
では、この写真を「コケ目線」で見てみてください。
どこにコケが生えているかわかりますか?
そうです!
選定理由にある「流水中の転石上」に生えているんですね!
そして石に生えたコケから草木が生えて一面の緑を構成しているんです!
もしコケがなかったら・・・。
奥入瀬渓流の”美”はコケが大きな役割を果たしているのがよくわかりますね!
さて次は遊歩道に目を向けてみましょう。
確かに、林床の朽木や樹幹、岩石上、そして橋の欄干にまでコケが生えていますね!
ところでみなさん。
コケを間近でご覧になったことはありますか?
奥入瀬渓流には約200種類のコケが生息していると言われていて、間近で見るとその透明感あふれる色彩や個性的な形は「小さな森の世界」と言っても過言ではありません。
では、その「小さな森の世界」を少しだけ覗いてみましょう!
立ったままの目線では見落としがちなコケの存在も、立ち止まって、しゃがみ込んで「コケ目線」で見てみると、今まで見たことのない「新しい世界」を見ることができます!
コケ観察に適した日は「雨の日」または「雨上がりの日」なんですよ。
コケが水分を含んでキラキラ輝いて見えます☆
奥入瀬渓流にお出かけになった際は、ぜひ「コケ目線」で「小さな森の世界」も覗いてみてください!
※下記サイトで奥入瀬エリアのコケを始めとする小さな自然を観察している活動を紹介していますので、ぜひそちらも覗いてみてください。
facebookページ:MOSS Project since 2012/奥入瀬 ~隠花帝国への道~
by きむにぃ
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