八甲田山に行く途中の森の中にある、ログハウス調のお店「ローズマリー」。
私が週末ファーマーをしていた畑の近くにあり、
「無農薬ハーブと生ハムのお店」の看板がずっと気になっていたのですが、
先日ようやく行ってきました。
店内は、テーブル、イス、電灯のカサなどすべて木製で、手づくり感満載。
実は、シェフのお父様が大工さんで、木製の建物から燻製器まで全ててづくり。
周囲の雰囲気とマッチした、自然の香りとぬくもりを感じる隠れ家的なお店です。
こちらのメインは、何といっても手づくりの生ハム。
生ハムには、塩漬けした後に発酵させて熟成させるタイプと、燻製させるタイプがあるのですが、
こちらは燻製するタイプ。
塩漬けにしたあと、乾燥させて48時間と長めに燻煙します。
気温が高いと乾燥時に腐敗することから、ここが比較的涼しい立地であることも重要だそう。
でも、さすがに真夏は日中は厳しいので、涼しい夜間に徹夜で燻製づくりをするそうです。
材料には豚肉のバラ肉を使用。
噛み締めると口いっぱいに薫り、ふわっと溶け出す脂はくどくなく、マイルドな甘みがあって、
やわらかい風味。そして、食感もとてもやわらかです。
もともと、生ハムは、お父様が趣味で作っていて、昔は生ハム自体が珍しかったので、
県内百貨店にも卸していたそう。
作り方は、そのお父様の手法が基本になっています。
そして、こちらで使用している野菜は、一線を退いたお父様が育てる無農薬野菜。
ハーブは10種類程度作付し、バジルをふんだんに使うジェノベーゼなどに使用されます。
野菜は店内で購入することもでき、この日はルバーブのジャム、
無農薬カシスジュースもありました。
私がチョイスしたのは、シェフおすすめのランチ「生ハムの寿司4貫とパスタセット」。
お寿司には贅沢に4層の生ハムがのっているのですが、
やわらかいお肉を噛んだような食感で、その甘さがバルサミコ酢の酸味とマッチ。
車で行ったので無理だったのですが、ワインにも合うお寿司だと思いました。
シェフがもともと寿司屋で修行していたことから生まれた発想だそう。
そして、パスタはジェノベーゼ。
これでもかとバジルをたっぷり使用しています。
ランチセットとは別にいただいた、季節限定の手づくりカシスジュースは爽やかで、
とても贅沢なランチになりました。
が、なんとこの「生ハムの寿司4貫とパスタセット」、
これだけ贅沢に生ハムを使用し、量も多いのにたったの1,200円!
東京だとこの3倍はすると思われる内容だけに、逆に心配になります(笑)。
ここから100mほど行くと、青森市内の夜景がとても綺麗に見えます。
お酒と生ハムで、夜通しゆっくり語らいたいと思わせてくれる、
素敵なお店のご紹介でした。
by o-rin
<ローズマリー>
住所:青森市合子沢字山崎51-9
電話:017-738-0238
営業時間:11:00~14:00、17:00~23:00
月曜定休
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