歴史的な建造物が立ち並ぶ、青森県黒石市のこみせ通り。
この通りには、いたるところで八甲田山系の伏流水が豊富に湧き出ていて、
その井戸水を使って日本酒や豆腐などが作られています。
この美味しい湧水をそのまま、または加工品で味わうことができる場所が、
こみせ通りだけでも約20箇所。
それぞれ近いのですが、硬度や炭酸ガスの含有量、水温など水質が異なり、
まさに歩いて水の味の違いを楽しむ「水めぐり」ができます。
今日は、ボランティアガイドの小野せつ子さんの案内で
こみせを探検した時に出会った美味しい水をご紹介します。
黒石市の観光拠点「津軽黒石こみせ駅」。
この裏手に広い駐車場があり、そこに勢い良く湧き出ている井戸「小見泉」があります。
(最初の写真です)
地元の方が多く汲みに訪れるそうで、毎日のように通う方も多いとか。
クセがなく、キリッと冷たい湧水です。
そして、「亀吉」を製造する「中村亀吉」や、「菊乃井」の「鳴海醸造店」など、
美味しい酒造りにも水は欠かせません。
この地域、明治時代は30もの酒蔵があったとか。
「鳴海醸造店」は、黒石市で最も古い老舗の造り酒屋。
奥には津軽の「大石武学流」庭園があり、座敷に座り、日本酒の薫りの中でくつろぐこともできます(酒好きにはたまりません!)。
入口の木戸を開けると、ずらりと地酒が並び、自由に試飲することができるのですが、
ここで酒造りに使用している井戸水もいただくことができます。
こちらのお水は清涼感があって、すっきりと澄んだ飲み心地です。
最後に、「岩崎材木店」の横に湧き出る、ヒバの器で飲むお水。
こちらの104歳(!)のおばあちゃんが毎日愛飲し、
肌もツヤツヤなことから、「長生きできる」と言われているそう。
マイルドで、白湯のようなやさしい口当たりでした。
と、3件まわっただけでも、確かに味の違いが分かります。
他にも豆腐屋や美味しいコーヒーを出す喫茶店もあり、
「水」からこれらの美味しさの秘密を紐解くのも面白そう。
子供と一緒だったのですが、私よりも素直に水の美味しさが分かるようでした。
子供の方が敏感なのかな?
でも、最後の締めは、おやつも兼ねてやっぱり「すとキャン(須藤冷菓店)」のアイス(笑)。
素朴なあずきで締めさせていただきました。
今週末は「黒石こみせまつり」も開催されます。
ぜひ黒石の水(とhttp://www.marugotoaomori.jp/blog/2005/06/357.html のアイス)お試し下さい♪
by o-rin
<黒石こみせまつり>
■日時:平成25年9月14日(土)15日(日)
■場所:黒石市中町・前町
■問合先:黒石商工会議所内黒石こみせまつり実行委員会
TEL:0172-52-4316
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