先月末。青森県の豊富で品質の高い水産物をPRしようと、青森の「おさかな」にまつわるエピソードやうんちくをとりまとめた「青森おさかな自慢」が発行されました。
時を同じくして、「青森おさかな自慢」にも掲載されている「ヒメマス」の資源管理を行っている十和田湖増殖漁業協同組合の小林義美組合長さんが、「十和田湖ひめますの認知度を高め、十和田湖の魅力を発信していきたい。」という熱い思いで、『十和田湖ひめます』の地域団体商標登録を特許庁に出願することを発表しました。
『十和田湖ひめます』
その魅力とはいったいなんなのか・・・。
(1)十和田湖の冷たくてきれいな水で育ったヒメマスは、身が引き締まり、臭みがなく、淡水魚でありながら脂がのり、上品な食味を持つ。
ヒメマスを食べ続けているとサケなどが臭く感じるようになったとの体験談も多くあるそうです。
(2)海で育つサケやマスは一般的に寄生虫の危険性があるので生食の場合は一度冷凍するが、ヒメマスは海に出ることなく湖に生息していることから、冷凍することなく生の刺身が食べられる。
十和田湖のヒメマスは漁業者が漁獲直後に内臓を取り除いて、朝早く、漁協集荷場に出荷しているので、鮮度は抜群だそうです。
(3)身はきれいなピンク色で独特の甘みがある。高タンパク、低脂肪で、ビタミンD等のビタミン類を含んでいる。
身のピンク色の元であるアスタキサンチンやアンセリンは、若返りや美肌効果も期待される成分なんだそうです。
(4)料理のバリエーションが豊富。
元々紅鮭なので、お刺身や塩焼きのほかにもカルパッチョやムニエルなどフランス料理でも提供されます。
他にも地元十和田湖の食堂や旅館、民宿では、甘露煮やフライ、づけなどでも食べられます。
(写真は宇樽部にある十和田家食堂のお刺身)
(写真は子ノ口にあるみずうみ亭のひめます定食)
(写真は十和田市内にあるブラスリーMASUDAのヒメマス・アラ・シュプリーズ)
(5)産卵期になると放流したふ化場の前に群れをなして戻ってくる。
稚魚を放流して3~4年すると成熟し、産卵のために放流されたふ化場前の岸に戻ってくるだなんて可愛くないですか?
そして人の手によってふ化をさせ稚魚を育ててまた放流する。まさに共生そのものですね。
ヒメマスは成熟すると体側後方が赤く変化し婚姻色となるそうです。
成熟したヒメマスの美味しい時期は10月~11月だそうですが、そういえば一昨日、十和田湖畔の紅葉の見ごろの始まりが「10月18日ごろ」と発表されましたね(ウェザーニューズ」)。
赤く染まる時期がちょうど重なるのも「十和田湖ひめます」の魅力ひとつですね!
by きむにぃ
<十和田湖ひめます提供店>
あおもり食のエリア「十和田湖産ひめます料理」を参考にしてください。
<ブラスリーMASUDA>
住所:十和田市東二十二番町12-27
電話:0176-25-1177
営業時間:AM11:30~PM2:00,PM6:00~PM8:30(月曜日定休)
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