「コケ」。
と言ってもそれは緑色でフサフサ、キラキラしているものばかりじゃないんです。
今回ご紹介するのは同じコケの名前が付く仲間でも「地衣類(ちいるい)」のお話。
ほとんど聞いたことがない単語だと思いますが、実は地衣類は昔から世界各国で染料や香料、咽喉薬、食料・飲料などに使用されているんですよ!
岩茸(イワタケ)はキノコじゃなくて地衣類なんです。
そして、中でもみなさんが小学生のころ理科で使用した「リトマス試験紙」は、地衣類の染料で作られているんです!
その名も「リトマスゴケ」。そのまんまですね。
他にも鉄道のジオラマに使用されている樹木の葉の部分に使われたり、門松の装飾としても使用されているんです。
意外と身近な存在なんですね。
さて、そんな地衣類について、先日奥入瀬の森と十和田湖畔でフィールドワークをして来たんですが、みなさん、ブナの樹皮の模様って地衣類だって御存知でしたか?
よ~く、よ~く近づいてみると、それはまさに地衣類が作り上げた模様なんです!
樹木のほかにも、岩や葉っぱ、地上、ガードレールやプラスチックにまで生えちゃうんです。
今回フィールド研修をしていろんな種類の地衣類に出会いましたが、見ているうちにそれがまるで「サンゴ」のように見えてきました。
みなさんどうですか?
まるで「森のサンゴ」に見えてきませんか?
奥入瀬の森や十和田湖畔の「小さな世界」。
まだまだ楽しい世界がありそうですね!
最後に地衣類からのメッセージです。
メッセージを送っているのはその名もモジゴケ。
モジゴケは人類に何かしらのメッセージを送っていると疑わないワタクシ。
このメッセージを解読できた方はぜひ御一報ください!
by きむにぃ
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