日に日に秋が深まる今日この頃。
青森を旅するなら今がお勧めなのですが・・・珍しく悩んでおります。
なぜなら、ブログで紹介したいネタが二つもあるから。
ネタを二つも書いたら、「ブログが長くなりすぎる」とつっこまれるのは目に見えています。
しかし、どちらも青森のコアな旅をサポートしてくれる力強い助っ人で、
大好きな人達なので、思い切って両方ご紹介します。
まず一つ目。
10月中旬の某日、荒馬の里、今別町の観光応援隊がデビューしました。
初めてのお仕事は、津軽海峡線で北海道からいらしたお客様を「津軽今別駅」でお出迎えすること。
町のゆるキャラ「あらまくん」と「たづなちゃん」も一緒です。
実はこの写真、かなりのレア物なのです。
津軽今別駅では、北海道新幹線(仮称)奥津軽駅の建設工事が進められていますが、新幹線の駅舎建設のため、現在の津軽今別駅ホームが使用されるのは上りは17日まで、下りも今月下旬までです。
ということで、津軽今別駅舎に「あらまくん」「たづなちゃん」が出動するのは今回が最初で最後になってしまうからです。荒馬ファンの私としては、この瞬間に立ち会うことができて、ちょっと感激です。
北海道からのお客様は、津軽今別駅から町内のお食事処「寿司長」さんへ。
今別町は青函トンネルの入口がある町なのですが、トンネル開通の時に「トンネル巻き」を考案したのが、寿司長さんなのです。
名物の若生昆布で巻いた太巻きは、竹輪をトンネルに見立てていて、
ちょっぴり甘めの卵焼き(レール)と新幹線(丸い鼻先は100系?)の山ゴボウ漬けの塩味がベストマッチ。
見た目もカワイイです。
町特産のもずくを麺に練り込んだ「もずくうどん」は、津軽弁で「めー出汁で、さっぱどする」お味です。
現在は、お食事処として夕方からの営業ですが、
前日までに予約すればランチ営業もしてくれて、トンネル巻きも食べられるとのことでした。
さて、今別町観光応援隊の皆さんは、町内の古刹「本覚寺」をご案内します。
本覚寺は、太宰治の小説「津軽」で、「今別に来て、本覚寺を見なければ恥だ」と書かれた由緒正しいお寺です。
敷地に入るとすぐに「大仏」があり、青森県指定文化財の「青銅塔婆」があったり、鰊御殿の網元の住宅を移築した「庫裡」があったりと、とてもこの欄では語りきれないようなお寺でした。
この日は、正行寺さんもご案内して、応援隊の初仕事は無事に終わりました。
今別町は、急峻な山と川と津軽海峡の海が美しい坂の多い町で、中心街はさほど大きくないので丁度よいお散歩コースです。大正・昭和の面影が残る町並みで、裏山や家々の庭木、路地、田んぼや畑の風景に懐かしさを感じし、なぜかテンションが上がってしまいます。
今別町観光応援隊の皆さんと、この町のお話をお聞きしながら歩くリアルな旅にまた来たいと思ってしまうのでした。
さて、もう一つは、青森市新町の「なりほん」こと、『成田本店』です。
このブログでも度々登場している「ねこぜ」さんがセレクトした本を紹介する「青森がもっと好きになるフェア」が開催されていると聞いて、行ってきました。
入口すぐのところに、ありました。見覚えのあるイラストが!
「青森たび歩きの達人」も選んでいただいています。手作りのポップも! ありがとうございます。
それにしても、このラインナップ、青森県民でも全て読んだことのある人は何人いるのでしょうか?
私としては、ねぶた師を紹介した「龍の夢」があったのがうれしいです。
ねぶた関係本や食関連本も充実していますし、かなり古い本もあります。
ついつい、長居して立ち読みしてしまいました。「なりほん」さん、すみません。
今はもう失われてしまった青森県の生活や習慣も、これらの本を読めば疑似体験できますし、普段、近くにありすぎて気付かない青森県の面白さが確認できる本ばかりです。
「ねこぜ」さんお勧めの本にガイドしてもらって、まだ見ぬバーチャルな青森の旅に出かけたくなりました。
by Hana
◆今別町観光応援隊
お問い合わせは 今別町役場 企画課へ
今別町大字今別字今別167
電話 0174-35-2001
◆寿司長(すしちょう)
今別町大字今別字西田189-3
電話 0174-35-2379
営業時間 17時~22時、日曜定休日
◆成田本店しんまち店
青森市新町1丁目13-4
電話 017-723-2431
掲載されている内容は取材当時の情報です。メニュー、料金、営業日など変更になっている可能性がありますので、最新の情報は店舗等に直接お問合せください。