青森県を代表する名勝・奥入瀬渓流。
十和田湖から注ぐ約14キロのこの渓流沿いには、ほぼずっと国道102号が並行して走っています。
我が国の国立公園でもここまでアクセスが良いところはなかなかなく、気軽に立ち寄れるというメリットは同時に、紅葉のピーク時などはかなり渋滞などをひきおこすというデメリットでもあります。自然環境にもマイナスの影響はあるだろうと思います。
また、この道路は観光のためだけの道路ではなく、付近の住民の生活道でもあり、また物流も担う産業用の道路でもあります。
現在、渓流を迂回する通称青橅(ぶな)山バイパスが整備されているところですが、完成までまだ少し時間を要するため、官民が連携し、年に1回マイカー交通規制として奥入瀬渓流エコロードフェスタを開催しています。
前置きが長くなりましたが、10月26日、27日に行われたこのマイカー規制の際、ガイドさんとともに奥入瀬渓流を散策してきました。
この日は残念ながら、くもり時々雨という天気で、少しお客様も少ないかなという印象。
でも、車がいない渓流は快適で、また、普段は車の音であまり聞こえないせせらぎや鳥の声を満喫できました。紅葉もちょうど見ごろといった感じでした。
上の写真で岩にご注目ください。岩の上にコケが生え、そこに草木が生えています。
奥入瀬渓流はあまり増水することがないため、コケが生えるような環境ができ、さらには普通の植物が生えてこられるのです。
あまり意識したことはないかもしれませんが、こういった渓流は珍しいもので、奥入瀬渓流の美しさの渓流お根幹をなすものです。
この写真は10数年前に大規模な崩落があった場所です。標識の向こう側が明らかに植生が違うのがよくわかりますね。
雲井の滝です。
もちろん、滝が美しいのが奥入瀬渓流の特長ですが、ゆったり歩いてみるといろいろな発見があります。
この日は1.5キロを3時間かけて、ガイドしてもらいました。
「滝で車を停めて記念写真だけ撮ってサヨナラ」から脱却した観光スタイルを体感してみてはいかがでしょうか。
byて~お~
ガイドはノースビレッジさんにお願いしました。
ノースビレッジ
電話:0176-70-5977
http://www.novi.jp/
掲載されている内容は取材当時の情報です。メニュー、料金、営業日など変更になっている可能性がありますので、最新の情報は店舗等に直接お問合せください。