四季がはっきりしていて、風土豊かな青森県には、地域の資源を使った「津軽塗」や、長く厳しい冬の間に知恵と工夫をすることで作り出す「こぎん刺し」などをはじめとした青森ならではの魅力的な工芸品が数多くあります。
そんな青森の手仕事に従事している人たちが、これまでの垣根を越えて、「和装小物」をテーマに、新しい発想で開発した作品を発表する「雪むこうの女の手仕事展」が1月17日(金)から19日(日)までの3日間、弘前市立百石町展示館で開催中です。また、同展示会が2月18日(火)から20日(木)の期間中、東京の代官山ヒルサイドテラスでも開催されます。
会場に入ると目を引く真っ赤な色の「津軽裂織」もその一つです。
この「津軽裂織」は、北前船で運ばれてきた古手木綿を裂いたものを織り、冬期間の寒さから身を守るための衣類などに利用されてきましたが、現代では、バッグやポーチなどに加工されています。
今回の発表された作品は、裂織の材料をリボンや花に見立てた華やかなデザインに仕上げられていて、和服、洋服どちらにも合わせることができそうです。
「津軽裂織」に「津軽塗(菜々子塗)」の手提げをつけたコラボ作品も展示されていました。
南部地方の三戸町で生産されている南部桐の和装小物入れに、「こぎん刺し」をデザインした斬新な発想の作品
赤やピンクの色づかいの「津軽塗」やりんごの草木染めの「簪(かんざし)」もモダンです。
今回の発表会は、作品と会場の雰囲気がとてもマッチしていて、ディスプレイのセンスも抜群ですので、手仕事に興味のある方に是非おすすめです。期間中、同会場の2階では、弘前工芸協会の会員による展示販売会も開催していますので、併せてご覧ください。
by さっちゃん
【青森会場】
日時:平成26年1月17日(金)~19日(日)
10:00~18:00(最終日16:00迄)
場所:弘前市立百石町展示館(弘前市大字百石町3番地2)
【東京会場】
日時:平成26年2月18日(火)~20日(木)
10:00~18:00(最終日16:00迄)
場所:代官山ヒルサイドテラス(東京都渋谷区猿楽町29-18ヒルサイドテラスE棟)
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